ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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深夜劇場
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「Iくんから送ってもらったDVD見ない?」
「見たい、見たい~」
「ちょっと待って、DVDプレイヤーもってくるから」

ロビーのテレビにつないで鑑賞会始まる。

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「わあ懐かしい、ログハウスの落成式だ」
「全然出来とらんかったな、でも切りをつけないといけんかったから」
「S木さん若いな」
「でもDさんは、変わってない」
「それを言っちゃあ、おしまいよ」
「よくペアレントと間違われてたな」
「そうそう、ホステラーがやってきていきなりDさんに挨拶」
「でも、彼は慣れたものでした」
「我家に来て、実家へいっしょに行った」
「そしたら父親がDさんに、恩師と思って挨拶したことがあったな」

「25周年だと、もう14年前か」
「みんなやっぱり若々しいな」
「風雪に耐えてここまできたんです」
「年月の重みを感じるなあ」
「もう、来年は40周年だわ」
「早いもんだなあ」

昔の姿をながめながら、いろんなこと思いおこすのです。
島の時間はいつしか深夜をさしていました。

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夜更けて…
食事の前に潮湯温泉にはいる。
Mくんと話していると、Hくんもやってきた。
おっさんになったなあと、じっと見つめていると怪訝な顔をした。
あのころは小学校低学年で、かわいかったんだけどと感慨深い。

夕食にはHくんが新鮮な魚をさばいてくれた。
焼魚と刺身、そして蛸のてんぷら、などなど。
しかし、肩こりからきたのか歯が浮くような痛さで噛めない。
なんとかビールでやわらかいものだけ食べた。

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歯が浮いて痛いというと、Nさんがそこに横になってという。
足先で、ふくらはぎを軽く押さえる。
しかし、これが飛び上がりそうになるほど痛い。
痛いのは凝っているのと疲れのせいでもあるらしい。

腕の筋のマッサージや肩など一時間以上も治療(?)してくれた。
Mくんも涙が出るよなどといいながら、横たわっていた。
おかげでだいぶ楽になった、ような気がする。

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花の真鍋島
それぞれが近況報告をして(たぶん)、お墓をあとにする。
上り坂がきついので、しばし港を眺めながら休憩。
やっといつもの景色が見えてきた。

坂を下ったら、Nさんに出会った。
明るい笑顔で迎えてくれる。

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建物の周囲そこかしこに花が咲いている。
紫陽花の季節なのである。
でいごの花も咲き誇っていた。

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こちらは葡萄棚である。
さて、うまく実が熟しますかどうか。

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こうして、いろんなところに手を入れている。
みんなが来たときにすこしでも喜んでもらえるようにだろうか。

「まあ、きれい」
そんな声が聞こえる、島の昼下がりであった。

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ハレの島?
四国のM夫妻と、奈良のOさんがM島に行くという。
相方のTも岡山に帰らないといけない用事があるという。
それならと、同行することにした。
S市に住むC先輩も遅れて行くということになった。

天候が心配されたのだがなぜか好天に恵まれた。
これは強調していいことなのである。
(ぼくが雨男といわれているからである)
しかし、帰りの天候が思いやられる(?)のだ。

笠岡で集合して、花など買って船着場へ。
久方ぶりに乗る定期船は多くの乗客でにぎわっていた。
なんとか座席を確保して、しばしの旅気分を味わう。

以前なら二時間近くもかかったのが、いまでは一時間余りである。
船の性能が向上した分だけ情緒は失われたのだろうか。

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港に着いて、なにはともあれまずはお墓参りである。
さあて、お花と線香は買ってきてある。
しかし、花を切るハサミがない。
さらに線香に火をつけるマッチもライターもない。
これは通りががりの人にお願いして、なんとか解決。
こんなぼくたちを、おばさんとおじさんは笑顔で迎えてくれただろうか。

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読めば都
なにが楽しいといって、こんな見方があったのかという出会いがあったとき。
読書もそういうことがまったくない本はつまらない。
だれがどう言ったもいいけれども、あなたはどう考えるんですか、と問いたい。
文献紹介だけで終わってしまっては、書く人にとっても楽しくないだろう。
いろんな考えに触れて、ぼくならそう思わないな、あそこはこうなのじゃないか。
などと時間を忘れて、やるべきことも忘れて、夢想に耽る。
そんなとき、ヒトは「快」を感じるのではないだろうか。

「お言葉ですが… 第11巻」 高島俊男 連合出版 ★★★★
ご存知、週刊文春の連載コラム(もう打ち切りになったそうですが…)。
単行本にならずに残っていたものを、捨てる神あれば拾う神あり。
巻末には通巻の索引もあり、まさに画竜点睛(?)なるや。
またどこかで、新たなコラムを始めてほしいものであります。
『「聖人」とは神さまではない。人間である。ただし並みの人間ではない。
いってみれば「完璧人」である。日本にはいない。全員「中華」にいる。
もっとも中華にも、最近二千年あまりはいない。孔子で打ちどめである。
 ふつうには、堯(ぎょう)、舜(しゅん)、禹(う)、湯(とう)、文王(ぶんのう)、
武王(ぶおう)、周公旦(しゅうこうたん)、孔子の八人を指す。』
こういうご指摘もあります。
『もともと「インド」というのは「遠い遠い知らない土地」ということだから、
サラセンの東のかなたも「インド」、アフリカの南のほうも「インド」である
(アフリカの南部はインド洋の南へ折れ曲がっていると思っていたらしい)。
だからコロンブスが、サラセンにじゃまされて東のインドへまっすぐには行けないから、
逆方向で行ってやろうと西へ西へ航海したら知らない土地にぶつかり
「インドだ」と言ったのは、誤認というほどではなかろう。
 …
 要するに、ヨーロッパ人が知悉する地中海周辺、
およびサラセン以外はすべて「インド」なのである。
コロンブスが見つけた「西のインド」は、いまカリブ海の島々を「西インド諸島」と呼ぶこと、
および南北米大陸の本来の住民を「インド人」(Indio,Indian)と呼ぶことに、
あとをとどめている。』

「インド」ってそういう意味だったのか、それならいろんなことの辻褄があうな。
そういうふうに学校の先生も教えてくれていたら…、というのは酷だろうか。

「思考のレッスン」 丸谷才一 文藝春秋 ★★★★
いろいろと興味深い話があったのだが、そのなかのレトリックの話を。
『日本文学研究の前田愛さんが亡くなる数年前、…前田さんがこんな話をしたんです。
 あの人は立教で教えてましたから、女子学生に連れられて、
甘味喫茶に行ったんだそうです。そこでメニューを見て、前田さんはあっけにとられた。
品書きに、「白玉クリームあんみつ」だとか「氷クリームあんず」とかズラズラ書いてある。
 つまり、昔の日本人ならば、「白玉クリームあんみつ」には
比喩的に「夏の月」といった名前をつけたものでしょう。

そういう風流な態度がごく当り前のことだった。』
昨今の日本のなんでも経済(得か損か)指標であらわす態度と似ているなあ。
日本の『江戸後期はレトリックの飽和状態』であったにもかかわらず。
レトリック、つまり喩えも思いつかない硬直した頭になってしまったのだろうか。

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風力発電への道
風力発電はエコエネルギーとして注目されている。
しかし、周囲を見まわすとそう単純に考えることはできない。

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ここはこれまで緑に覆われた山だった。
しかし風力発電建設のためには、山を切り拓かなければならない。
もちろん資材運搬用に道路の建設も必要だ。

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切り拓いた後には、何種類かの苗木が植えられていた。
同じ種類ばかりということはない(学習したかな)。
もとに戻るのは思ったよりも早いらしい。
しかし、まったく同じというわけにはいかない。


破損したプロペラが横たわっているところで、間近に見ることができた。
おどろくほどの長さ大きさである。
軽量化するためにグラスファイバーをつかっているようだ。

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風力発電見学
雨上がりの晴れ間に事務所を抜けだして、A島の現場へと向かう。
梅雨入りしたのが嘘のようなさわやかな天候である。
さあまもなく到着だが、遠くからでもひと際目立っている。

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現場事務所に立ち寄って担当者に挨拶、その後案内をお願いする。
やはり、遠くから見るのと、間近で見るのではまったくちがう。

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風車の羽根はビュンビュンとすごい音をたてている。
小高い丘の上は風が吹き抜けるようだ。
塔の高さは85メートル。
一枚のプロペラ(羽根)の長さは44メートル。
風力発電は全部で15基。


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内部には、モニタがあって現在の発電状態がわかる。
塔の内部は梯子状のケーブルラックが先端までのびている。
のぼることを想像するだけで、目がくらみそうな感じ。

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キリン
午前中にロッカーダンスの組立でひと仕事。
近場にでも出かけるかと、キリンビール工場へ。

門のところで「予約してますか」と聞かれる。
もちろん、していない。
これからは、予約してくださいねと注意を受ける。
以前、そんなことはなかったのである。

ということで、グループごとになってガイド付見学。
説明をしてもらうと、なるほどということしきり。

こんなラベル見たことないなあ。

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試飲のビールを二杯飲んで、まあ満足して帰りました。
(しかしドライバーは飲めないのです)
(ということで相棒は清涼飲料水でした)

読めばいいというものか?
読みつついったいどうしてこの本を読んでいるのだろうかと、ふと思うことがある。
読書といっても、書物の分野には各個人の嗜好が色濃くでている。
世間的には、小説、エッセイ、もしくはミステリあたりがふつうらしい。
気づかず話していて、なんとも話が噛み合わないと思ったことがなんどかあった。
お互いに自分が読むものを他人も読むと思い込んでいるのである。
しかし、ベストセラーと称するものに首を傾げるものが多い、のも周知の事実(?)である。

「遺伝子は美人を選ぶ」 蔵琢也 サンマーク出版 ★★★
遺伝子が自己の複製を残すために、よりよい配偶者選びを陰で操っている。
くだけて言えば、そういうことになるのである。
さらに、体形について言えばはウエストの細い女性が好まれる。
その理由とは、次なることのようなのだ。
『ギャラップという心理学者は、
「腰のくびれは、妊娠しているかどうかの目印になりうるからだ」と指摘している。』

つまり、腰のくびれている女性は妊娠していない
より遺伝子を残すには妊娠していない女性を見分けなければならないのである。
逆説的に女性も妊娠していないサインのウエストを気にするのもいかしたがない。
また、美人がいいといったって美人の基準の幅は思ったより大きいのである。
痩せた女性がいいというものもあれば、ぽっちゃりが好ましいというもあり。
ですが、こうした理論を浮気の理由にするのはいただけない。

「続・隠居学」 加藤秀俊 講談社 ★★★★
現役をしりぞいた加藤先生、しかし好奇心は衰えていないのである。
なにかをなして、それはなんの役にもたたない、と言い切るとは禅僧のごとくである。
しかしながら今回もいろんなことをご教示してくれるのである。
では、その一端をすこし紹介してみよう。
『まず日本語の「風呂」と「湯」はまったくちがう。
このことをわたしはむかし武田勝蔵先生の『風呂と湯の話』という本で知って
おのれの無知を恥じたことがあった。
…ひとことで要約しておくと「風呂」というのは「蒸し風呂」のこと。
そして「湯」というのは浴槽にお湯をいれてそこにからだを沈めるもの。
つまり、われわれはふつう「風呂にはいる」といってるが、
あれはただしくは「湯にはいる」といわなければならないのである。』

『「乞食」ということばがありますね。
あれを「コツジキ」と発音するばあいはホンモノの托鉢僧。
「ツ」が抜けて「コジキ」と発音するばあいにはこれは物乞いということらしいですよ。
堂々と胸を張って「寄進しなさい」とおっしゃるのは名僧知識、
とはいわないまでも誇り高き「コツジキ」という聖職者。
頭をさげて「おめぐみください」といって金品を乞うのは「コジキ」。』


「幻影」 ビル・プロンジーニ 講談社文庫 ★★★★
<名なしの探偵>のもとに、数年前に別れた元妻を捜して欲しいという依頼がくる。
残された一人息子が白血病であと数ヶ月の命だというのである。
見込みのない捜査だと思いつつはじめるが、偶然にも彼女の居所をつきとめる。
しかし、ここからことは意外な展開をみせてゆくのである。
人を裁くとは、自分が神になるということなのだ。
はたして、法の正義という名の下に、どんな場合も人を断罪することができるのか。
そんな情況のなかで、名なしの探偵は苦悩におちてゆくのである。

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帰納法でゆくと…
あることが起こるには、かならずその原因となるものがある。
いわゆる因果関係の考えがそれである。

科学というもののなかに、その証明にたいそう怪しげなものがある。
しかし、ここではその話ではない。

「ある人がくると、かならず雨が降るの」
「ほんとうに?」
「そうなの、噂話をしてたら雨が降ってきたの」
「どうしてその人のせいだと分かる?」
「だって、しばらくして、『こんにちは』って」
「すごい!」

こんなことでは、因果関係があるとは言えない。

「でもね、その人がいないと晴れるのよ」
「そうなの」
「台湾に行く人たちも喜んでるわ」
「彼は行けなかったのね」
「そのとおり!」

逆もまた真なり、というのだろうな。

青虫三兄弟?
庭の一角にある木の枝に、青虫を発見する。
仲よさそうに(?)身を寄せあって三匹いた。

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気持ち悪いと思うか、可愛いと思うのかは人さまざま。
しかし、なかなか愛嬌のある面立ちではないだろうか。

葉を刈ってしまった後なので、ちょっと目立ってしまっている。
鳥などに狙われなければいいのだが…。

その後各自それぞれの場所へ散って、葉っぱを食べていた。

調べてみると、どうもナミアゲハチョウらしい。
いつか変身(ではなく変態か)する日が待ち遠しいものだ。

ながら読書
ながら族などといって、音楽を聴きながら勉強をしたりする者を呼びならわしていた。
いまなら、マルチプレイヤーとでも称揚されそうな意味合いを感じるかもしれない。
同時進行的に複数の作業をこなすとは、おおいなる才能ではないのか。
実際はそうではなく、つまるところどちらも中途半端になると揶揄しているのである。
コンピューターを考えてみれば、分かりやすいのではないか。
並列処理といっても、厳密な意味で複数のことを同時にやっているのではない。
時間差をもちながら、あたかも同時進行的にやっているだけ、瞬間はひとつの作業だ。
本を読みながら、ある時間では連想にひたっていたり、とはよくあることである。

「亡食の時代」 産経新聞「食」取材班 扶桑社新書 ★★★
「フードファディズム(Food faddism)」ということばがあります。
食べ物が健康に与える影響を過大に評価したり、根拠もなく信奉したりすること。
テレビで放送されると、とたんにその商品が売り切れ状態になってしまう。
もちろん、逆の場合もあるわけだが、右往左往することはおなじ。
それに最近、「医食同源」などといいますが、これはどうも造語らしい。
もともと中国にあったことばは「薬食同源」なんだそうである。
食は身体の健康だけではなく、精神の成長にもかかわってくるのだが…。
家庭料理が、いまや急激にファストフード化しているのではという警鐘をならす。

「まともバカ」 養老孟司 大和文庫 ★★★
どんなことにも学問的な根拠がみいだせるのである。
例えばこんなことを養老先生はおっしゃる。
『女性の方は…
全体を白く塗り、口紅で口をたいていは赤く塗って、目の周囲を青くする。
赤、白、青というこの三色の取り合わせはマンドリルの雄の色で、
霊長類にはもっとも影響の強い色合いなのです。』
ヒトも知らず知らずのうちに他に影響を及ぼす(?)ようなことをしているのである。
しかし、自然界では押しなべて雄のほうが派手である。
マンドリルもそうだが、孔雀しかり、おしどりもそうである。
それは、雌が雄を選ぶ立場にあるからだというのが現在では常識である。
では女性が化粧をするとは、ヒトは特異なのだろうか。
しかしながら、アフリカの部族では男が化粧をするのである。
と考えると現代の男子が化粧をすること、これはある意味正統だともいえる。

「考えないヒト」 正高信男 中公新書 ★★★
本筋とは関係なく、なにげなく読み飛ばしてしまいそうなところに注目してみた。
『テレビのニュースを見ていたら、近年では自分を見つめ直すために、
お遍路に出る若者が増えているという報道が流れていた。
 心情は理解できるものの、まったく生産的でない愚かしい行動と思える。
いくら自分を世界全体から切り離してみたところで、
それで自他の区分が明確になるというものではない。』

まず最初にピーンと感じたことは、
正高先生、若い頃に旅などしたことがないのだろうな、ということ。
だからこうは言ってるものの、心情はまったく理解できていないと思うな。
まったく生産的でない愚かしい行動とは、まさしく理解できていないことの逆証明だ。
まさか、行為のすべてが生産的な行動でなければならん、などとは考えてもないだろう。
それに若者だって、それで自他の区分が明確になるなどとは甘く考えていまい。
こうやってラベル付けに走る行為は、まさしく「考えないヒト」の特徴なのだろうか。
つい…、というところにその人の本質が見えているのでは、と思ったりもするのである。

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スタンド・バイ・ミー
朝、駅へと向かう道、前に高校生が歩いている。
幼ない感じがして、中学生といってもとおりそうだ。
ふらふらとして、けっして真直ぐには歩かない。

近くにいる犬に草の茎でちょっかいをだしている。
やがて道は踏切にさしかかる。
まだ電車がくるまでに、5分以上はあるだろう。

突然、彼は踏切を渡らずに、線路上を左へと向かう。
踏切からはすぐに鉄橋(?)で、下には川が流れている。
枕木の上を跳ねるように、駅に向かって駆ける。

足を挫いたりしなければいいのだが、と思いつつ、
すこし微笑みながら、
わたしは遠回りになる道をゆっくり歩いてゆく。

読書に沈没
旅の途上、ある地に長くとどまったり住みつくことを沈没すると言ったりする。
身もこころもその地に埋もれてしまうようで、言い得て妙である。
そういう経験をして、旅が旅でなくなったりしてしまった友もいる。
いつかはふるさとに帰るのか、それとも安住の地を見つけて暮らし始めるのか。
読書をしていても、それと同じようなことがある。
深く静かに潜行してゆくことも、ときにはいいではないか。

「妊娠した男」 ディードリ・バレット 朝日新聞社 ★★★
催眠セラピストの7つのカルテの副題があるように、催眠法のお話。
キーワードは、「催眠療法」と「多重人格」である。
日本では催眠法というよりは、催眠術のほうがピンとくるかもしれない。
もともとはヒステリーなどの治療目的に発達してきたものなのである。
多重人格も映画とかドラマでの話でしかない感じだ。
しかし、アメリカではかなりの症例が知られている。
虐待などを受けたときに人格が分裂して、なんとか難をのがれる。
それがつぎつぎに起こると多重人格になるというものである。
しかし、この虐待を受けたということも暗示によって作りだされることがある。
まさしく人のこころの構造は複雑であり、つねに変化しているものなのだ。

「恋愛できない脳」 アンドルー・アバーバネル 原書房 ★★★
恋愛をだめにする六つの精神疾患があるという。
うつ病、躁病、注意欠陥障害(ADD)、強迫性障害(OCD)、
全般性不安障害(GAD)、そして不安障害。
さらには、月経前症候群(PMS)、心的外傷後ストレス障害(PTSD)なども。
これらの病をもった人も、薬物治療で治るのだ、と力説する。
確かに脳を調べてみると、神経伝達物質などの分泌が抑えられていたりする。
では、薬によってその状態を改善すればいい、ということになる。
しかし、同じうつ病といっても、その症状は千差万別なのだ。
また、薬には必ずといっていいほど副作用というものもある。
脳はそう単純には一筋縄ではいかないもののようだ。

「再起」 ディック・フランシス 早川書房 ★★★★
図書館の貸出し予約(85人待ち)をしてやっと読む番がまわってきた。
作者はもう書かない(書けないのか)と思っていたのだが、ついに出た。
わくわく、どきどき、おまけに主人公はシッド・ハレー(!)だ。
ミステリファンなら、万歳の雄叫びでもあげそうなそんな気分。
ミステリ部分もそうなのだが、こんななにげない人間観察がいいのだ。
『私はいつだって運転に気をつけている。
人は誰かに“運転に気をつけて”と言われただけで、
実際にふだん以上に気をつけるようになるものだろうか?』
次なる作品を期待するとともに、フランシスの健康を祈るのである。

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クールビズ
6月1日からわが職場もクールビズ、スタートしました。
今朝からはネクタイもはずして、上着も脱いでの出勤であります。
急な外出用に、ネクタイは引出しのなかに納めて。

やっぱり、ノーネクタイのほうが気持ちがいい。
しかし、これもすぐに慣れてしまうのでしょうが…。
逆にこれからは暑くなる一方なのでしょうな。

まわりを見ると、けっこう同じようなかっこうの人が目につきます。
これで、冷房温度が高く設定される、わけなんです。

この「クールビズ」、定義によると、
室温28度のオフィスでも涼しく効率的に働ける夏向きの軽装。
基本的にはノー上着、ノーネクタイ。

効率的に働けるかどうか、疑問ではありますが。



プロフィール

ムッシュ

Author:ムッシュ
島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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