ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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ホワイトソックス
学生が夏休みにはいって、なんとか朝の電車に座ることができた。
ミステリを読んでいると、眼の隅にきらりと光るものがあった。
前に立つスーツ姿の若い男性の裾からときおりのぞく白い靴下だ。

若い頃にアパレルの仕事をしたことがあって、そのとき言われた。

「スーツに白いソックスなんて、田舎者のファッションだ」
「黒か紺、もしくはダークグレーが無難だな」
「映画での誇張した表現で白が使われることはあるがね」

なんて、散々に言われたものだ。
そういえば、洋画にでてくる紳士はすべて黒の靴下だ。

しかし、ファッションとは現状否定で流行をなす。
はたして、彼は時代の先端を歩み始めているのか…。

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読書依存症
アディクション(addiction)とは嗜癖、もしくは依存症のことをいう。
アルコール依存症ならば、アルコールがないと落ち着かない、落ち着けない。
そのようなことが、読書にも起こりえるのだろうか。
読むべき本がそばにないと、なんだかいらいらしてくる。
こんな症状を自覚したとき、すでにどっぷりと侵食されているのかもしれない。

「天使と罪の街」(上)(下) マイクル・コナリー 講談社文庫 ★★★★
以前は殺人課刑事だった私立探偵のハリー・ボッシュ。
かつて仕事仲間で友人だった男の不審な死について、彼の妻から調査依頼をうける。
さっそく調査をはじめた矢先、連続猟奇殺人犯につきあたる。
この殺人犯はもとFBIの捜査官であり、こちらの手の内を知り尽くしている。
過去からの因縁が複雑に絡み合って人間模様を編上げている。
なかなかにおもしろいのだが、唯一誤算が生じた。
過去の作品とのつながりが強いのである。
初期の作品の頃から遡って読んでみたい作家である。

「谷崎潤一郎随筆集」 篠田一士編 岩波文庫 ★★★
『陰翳礼讃』のことはなにかで読んで知ってはいた。
しかし、その内容についてはただ単に憶測をめぐらすばかりであった。
今回読んで、その着眼、分析に感心した。
古いものを善しとして、いたずらにただ守ろうとするのではない。
時代の流のなかで消えてゆくものもあるのは世のつねである。
若い頃読んだ坂口安吾の「日本文化私観」を思いだした。
時間軸上では谷崎のほうが先であるのはいうまでもない。

「木星とシャーベット」 丸谷才一 マガジンハウス ★★★★
これは丸谷才一の書評集であり、読んだことのある本ももちろんでてくる。
まだまだ読みたい本は限りがないが、人生には限りがある。
でもってなんとなく読んだ気にならないように注意しているのだが…。
なかなかおもしろい評があって、つい紹介したくなる。
イタリアの作家アルベルト・モラヴィアのことばを紹介しながら。
『ムッソリーニのエチオピア侵略については、
「イタリア中が、時代遅れの田舎くさい植民地主義に熱狂してのだよ」と述べる。
これは大東亜戦争肯定論者に対する返事に使える。』
中村隆英『昭和史Ⅰ』からは、こんな叙述をとりあげる。
『太平洋戦争開戦の詔勅は、ただ『自存自衛』をうたうのみで、
『東亜の解放』はそもそも戦争目的にかかげられていなかった』
あとからいろいろと付け加えて言うのはどうなのかね諸君、といったところか。

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ラジオ体操
出勤途中、小学生がTシャツ、半パンツ姿で立ち話。
なにげなく見ると、胸からカードをぶら下げていた。

思わず懐かしい感じがよみがえった。
きっとラジオ体操の出席カードなのだろう。
校章のスタンプを押してくれた。
終了日までいって、皆勤賞だと記念品がもらえた。
ノートと鉛筆だったような気がする。

毎朝起こされて眠い顔をして通った。
体操が終わって帰る頃にはすっかり目が醒めた。
わいわいいいながらじゃれあいながら家に帰った。

そんな夏がまた始まるんだな。

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アマガエル?
Tのお伴をして、眼科へ行ったときのこと。
時間待ちに駐車場のまわりをぶらぶらと歩く。

ふいに視界のなかをなにかが動いた。
動きのあった乾いた溝のふちを凝視する。
そこにはじっと息をつめたような緑色のちいさな蛙がいた。

IMG_2410.jpg

モリアオガエル、そんな名前もひらめいたが、ちがうな。
アマガエルなんだろうな、それも生まれたばかり。
正確には、変態したばかりだな。

IMG_2416.jpg

体長は1センチあるかなしかだ。
そんな蛙が三匹、溝の周辺にいた。
しゃがんで、じっと眺めていても動かない。
ちょっと目をはなした隙に移動している。
体長の10倍ほどをひと飛びだ。

すごいものだと見ているうちに脚がしびれた。

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とりあえず読む
人を評するときに、あの人はよく本を読んでいる、などということがある。
多くの書物を読んでいるの意もあるが、ものごとをよく吟味するの意味をもつ。
先人の考えに触れその肩に乗り、さらにはるかをのぞむことができる。
将棋などでも、盤面の読みが勝敗を決することになる。
読みきったと断じるか、読みが浅いと感じるか、なかなかむずかしい。

「ナイフ」 重松清 新潮社 ★★★★
生きているって哀しいことばかりだ。
そう考えて嫌になる瞬間がだれにもあるのかもしれない。
あのとき、こうしていればよかったと悔やむことも数知れない。
他人をいじめて快感を感じるように人間はできているのだろうか。
『反省と後悔の違いが始めてわかった。
なにかを反省するときには、本音でも建前でもいい、
人はそのことについてたくさんしゃべることができる。
でも、なにかを後悔しているとき、
自分のやったことが厭で厭でたまらなくなったときって、
言葉が出てこない。』
身につまされることばかりである。

「あなたがキレる瞬間」 ニコラス・レグシュ 柏書房 ★★★
『脳とは、まず第一に壮大な情報伝達システムである。
脳は、人間の体重の二パーセントほどを占めるにすぎないというのに、
からだ全体の血液供給量のおよそ十五パーセントと、
酸素のおよそ二十五パーセントを吸収する。
脳は、“ニューロン”という何十億もの灰色の細胞が形作る何兆もの結合と、
メッセージを伝える“神経伝達物質”という化学物質によって動かされている。
これらの化学物質のうち、五十種類ほどは判明しているが、
さらに百種類あるいいはそれ以上の物質が存在するかもしれない。』
生理学的な変化、障害が起こっているのかもしれない。
精神病といわれるものも、器質的な障害であることがかなりわかってきた。
とはいえ、どうしてそのような障害が起こるのかはまだ分からないことが多い。

「からだの中の夜と昼」 千葉嘉彦 中公新書 ★★★
サーカディアンリズム、聞きなれない言葉かもしれない。
日本語訳だと概日リズムといって、からだがほぼ一日で繰り返すリズムのこと。
『われわれのからだが、昼寝を一回、夜寝を一回しながら
ほぼ一日の周期で生活するしくみになっていることについては、
睡眠学者のあいだですでによく知られていることである。

昼過ぎに眠くなるのは昼食のせいではない。』
よく、食後は血液が胃に集まるために脳への血流量が低下して眠くなる。
などとという科学的俗説(?)を聞くのだけれど、ついなるほどと思ってしまう。
体内時計をもつのは、なにもミツバチだけではない。
人といえども進化のなかの一系統であることがよくわかる。

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暑中
土用は、立夏、立秋、立冬、立春の前十八日間のこと。
(しかし現在は、太陽黄経がそれぞれ27度、117度、207度、297度
に達した日を土用の入りの日としているので、
十八日間であったり十九日間であったりします。)

このうち、夏の土用の期間を暑中といいます。

「土用の丑」はこの期間中の十二支で数えて丑の日のこと。
夏の栄養補給にといって、いつからかうなぎを食べる慣わしになっています。

ということで、今年は今日からが暑中になるわけです。
もちろん、立秋が過ぎれば暑中見舞いは時期はずれということに。
そこからは、残暑見舞い、ということになりますか。

季節を感じる日本のことばはいいですね。
ですが暦の季節は陰暦でのこと、忘れるべからずです。

夏休み
台風が去って、やっと夏本番という感じ。
空をながめると、入道雲が湧きあがっている。

IMG_2399.jpg

そんな空を見ると、小学生だった頃を想いだす。

夏休みは淡路島のおじいちゃんの家に居候していた。
往復するときだけ、親が付き添ってくれた。

おじいちゃんが朝早く伝馬船で漁にでるのについていった。
底にガラスのはまった箱で海中を覗きながら、
足の指で器用に櫓を操った。
銛がついた竿で、蛸やオコゼを突いた。
もって帰えると、すぐにてんぷらになった。
それが朝食のおかずで、なんともいえずおいしかった。

沼で近所のお兄さんと釣りをした。
赤いのがかかった。
ぼくが手繰り寄せると、みんながわっと逃げた。
それは赤腹といわれるイモリだった。

読む旅
人生を旅になぞらえることはよくある。
旅を人生とみなすことも、ままある。
読書を旅になぞらえるならば、読むことが人生であるといえなくもない。
人生は高みに登ることあれば淵に沈むことあり、この積み重ねであるという。
よって、わが部屋には本の山がいくつもできていくのである。

「にっぽんローカル鉄道の旅」 野田隆 平凡社新書 ★★★
図書館でみつけて、ふと廃止路線はどうなっているのか思った。
国鉄の民営化があり、赤字路線の負担の問題あり、世間を騒がせた。
いまはすっかり影をうすくした話題になってしまった。
逆に、ひなびたローカル線の旅はグルメ(?)とともにテレビによくとりあげられる。
もちろん、経営の問題が解消したというわけではないのだろう。
井原鉄道が紹介されており、そこで田中美術館へ立ち寄ったと書いてあった。
しかし、彼は「タナカ美術館」と書き、そう読むと思ったらしい。
平櫛田中を知らなかったというわけである。
旅の途上で出会う美術館は大いなる愉楽であるのに、いささか残念である。

「眠れぬ家」 タム・ホスキンス 講談社文庫 ★★
結婚し妊娠して幸福の絶頂にあったアンナだったが、夫が突然謎の自殺をする。
そこで彼女は、生まれ来る子供のため夫の実家に移り住むことを決意する。
このあたりのことが、どうもいまひとつピンとこないのだ。
わざわざ、だれも知った者のいない土地へと移り住んでいくのだろう。
そしてこの屋敷には夫の兄弟が自由に出入りし、また夜中には足音や物音がする。
読んでいて、なにがどうなって、どうしてそうなるのかが理解できない。
うーん、これが文化の差というものなのだろうか。
なんだかよくわからないうちに終わってしまった、というのが感想でありました。

「こまった人」 養老孟司 中公新書 ★★★★
この本の表題ではないが、世のなかにこまった人というのはいるものである。
知ってか知らずか、新手の言い訳をつぎつぎに繰り出すのである。
鶏インフルエンザ問題が起こったときにも、
『経済効率を考えれば、鶏をああいう形で飼う「しかない」。

 では訊くが、鶏がもっとも経済効率のいい食物であるのか。
鶏の餌を人間が食べて生きられるなら、そのほうが「効率がいい」のではないか。
牛については、それははるかに明瞭である。
牛に牧草を食べさせて、その牛をヒトが食べるより、
牧草地を畑にして、その作物をヒトが食べたほうが、よっぽど「効率がいい」。
 そういうわけで、経済効率という考え方は、
通常は事業者にとっての経済効率であるにすぎない。
早い話が、既成の社会構造を前提にした言い訳なのである。』
靖国問題など論じているのだが、それはまた別のところで…。

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こころ映え
書評集を読んでいたら、こんなのが載っていた。
だれの作かはすぐにわかるだろうから、書かないけど。
やはり、こういうものに接するといいな、とこころが言う。

詩の一節だが、恋歌は若者だけのものではないらしい。

 どっかに行こうと私が言う
 どこ行こうかとあなたが言う
 ここもいいなと私が言う
 ここでもいいねとあなたが言う
 言ってるうちに日が暮れて
 ここがどこかになっていく


次は短歌。

 風つよき一日なりきタオルには洗濯バサミの深き噛みあと

これを読んでなぜか石垣りんを思い出した。


グリーンピース
「グリーンピースって、人によって好き嫌が激しいよね」
「そうだな、嫌いな人って徹底的に嫌う傾向がある」
「からだにいいイメージがあるんだけど」
「そうかなあ、かえって悪いんじゃないかとも思うけどな」
「嫌いな人からはつまはじきにされてる」
「社会の片隅で自己主張をしている感じかな」
「丁寧に取り除いて、皿の隅っこに集めてる人がいるよ」
「なんの話してる?」
「グリーンピース、でしょ」
「そうだよ、日本語だとどうなる」
「緑豆、かな?」
「オー、マイゴッド!」

「そうめん」と「冷麦」
夏の食べ物といえば、冷し素麺がある。
最近はあまり食べることのない「冷麦」というのもありました。

ではいったいどこがちがうのか、いつも疑問だった。

素麺は小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練る。
そして食用油を塗ってから、よりをかけながら引き伸ばし乾燥、熟成させる。
もしくは、機械で細く切って乾燥させたものだ。

一方、冷や麦のルーツは小麦粉を水で練ったものを細く切ったもの。
茹でて食べるものを「切り麦」と呼んでいたようだ。
しかし、より冷たい状態で食べるため次第に細くなったのが冷や麦。
また、温かさを保つため太くなったものがうどんという説があるようだ。

しかし、現在では冷麦も素麺もほぼ同じ製法になってるとか。

そこで、日本農林規格(JAS規格)では、機械麺の場合、
素麺の麺の太さは、直径1.3mm未満。
冷麦の麺の太さは、直径1.3mm以上~1.7mm未満。
そしてもっと太いと、直径1.7mm以上のものは、
「うどん」と分類されている。


幼いころ兄弟で、赤、青、緑の冷麦の取り合いをしたことを思いだした。

アイガモたちの未来
家への道すがら、田圃の脇を通る。
田のなかで水のはねる音がする。
そう思って見ると小屋らしきものもある。

IMG_2385.jpg

すぐにピンときた。
アイガモ農法といわれるやつだな。
テレビの「鉄腕ダッシュ村」でやっていた。

いるいる水田のなかで見え隠れしている。
かわいいものだ。
一生懸命にえさを探して泳いでいる。

IMG_2380.jpg

IMG_2382.jpg

しかし、この田の周りの網はなんだろう。
逃げ出さないように、ということなのか。

また、成長したらどうなるのか。
知らぬが仏、ということなのだろうか。

湯めぐり三昧
我家の浴室および洗面所を改修するのに一週間ほどかかる。
五日ほどどこか湯を外に求めなければならない。
その候補三箇所を、順に巡ることになった。

まずは、車で10分くらいにある鹿之子温泉「かのこの湯」。
すこし迷ってなんとか到着、かなり年季が入っている。
イオンカード提示で500円也、湯客は少ない、露天風呂がいい感じだ。

次の日は、もっと近くのショッピングホール内にある「ぽかぽか温泉」。
ここは新しい感じだ、700円也、すこし料金も高い(?)。
内部の造作もすっきりとしている。

どこかほかにないかな、で見つけたのが「大沢温泉茜の湯」。
フルーツフラワーパーク内にあるけど、
午後五時以降なら、園内への入園料、駐車場代は無料。
土曜日だったので、入浴者はおおむね宿泊者のようだ。
600円也、この金額、最近値下げした模様である。

けっこうあるものだ、それに平日は客も少ないなあ。
なかなか競争も厳しいのだろう。



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Author:ムッシュ
島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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