ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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悼む
今年の二月に46歳の若さで腎臓ガンのために亡くなった。
池田さんの著作は、歯切れが良くて軽快で、迷いがない。
ずいぶんと頭のいい、真面目なひとだったのだろうと思う。
もちろんユーモアのセンスも持ちあわせており、おまけに図抜けた美人だった。
哲学の世界で女性といえば、あまり歓迎されない向きもあったろう。
そんな彼女を偲んで、今夜も酒をのみながら考えよう。

「考える日々」 池田晶子 毎日新聞社 ★★★★
いつも時間があれば、考えているという池田さんである。
「考える」とはつい口にだすほどには簡単なことではない。
『「私だって考えてますよ」
 違う。そういうときに人が言う「考える」というのは、
ほとんどの場合、考えているのではない。
その言い方によって、人は何をしているのかというと、まず間違いなく、
「悩んで」いるのである。
「考える」という言い方で、人は「悩んで」いるのである。
しかし、「考える」ということと、「悩む」ということは全然違う。
いやむしろこう言っていい、人は、きちんと考えていないからこそ、
ぐずぐず悩むのである。』
確かにそういうところがあります。
しかし、考えるってなかなか体力がいるんです。

「やがて消えゆく我が身なら」 池田清彦 角川書店 ★★★★
生物の多様性、固有生物相などといっても、そう簡単ではないのである。
『最近は、外来種は固有生物相を減少させ、
生物多様性の敵であるから徹底的に駆除すべし、という勇ましい意見もあって、
なるほどななるほどと思っているんだけど、
イネもコムギもトウモロコシもサツマイモも外来種であるから、
そういう人は日本固有の野草だけ食って生きているんだろうね。
エライね。私にはとてもマネができない。
日本で今一番槍玉にあがっているのはブラックバスである。
たとえば琵琶湖に侵入したブラックバスは
琵琶湖固有の魚の稚魚を食ってこれらを減少させているという。
ブラックバスにより絶滅した日本の固有魚は種の単位としては、
私の知る限りはいないと思うが、よしそういうことになったとしても、
十万年前にアジアとヨーロッパに侵入した人類が、
ホモ・エレクトスやネアンデルタール人を滅ぼしたのと同じことではないか。
自分のことは棚にあげてよく言うわ、と私は思うのである。
もしかしたら、十万年前の御先祖様の
罪滅ぼしをしようとしているのかもしれないけどね。』
そうかもしれない、まさしく罪滅ぼしなんです(笑)。

「中国路地裏物語」 上村幸治 岩波新書 ★★★
支那という呼称はいけなくて、Chinaならいいらしい。
これって同じことを言ってると思うのだが、よく分からないことのひとつだ。
さて、そんな中国(これもちょっと変だ)の市井の話が紹介されている。
『事故にあった被害者に、同情心で手助けをすると、逆に「この人に責任がある」
と言って、金を請求されるケースがあとを絶えない。
そのために、数十万円取られた日本人学生もいる。
入院するのに、数万元の前金が必要だからだ。
その金が用意出来なかったため、病院に運び込まれたのに受付に放置され、
死んでしまった中国人がいる。』
こんな話を聞いて、どう思うのだろうか。
中国人って怖いと思うのか、中国で生きるとは大変なことだと思うのか。
まあ、多民族国家でありますから、問題は種々あるのでしょう。

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献血
今日、会社に献血車がやってきた。
呼びかけがあったので、応じることにした。
献血手帳も、献血カードに新しくなった。
400ccの血液を採取した。

献血カード

献血で思い出すことがある。
いまの若い人は知らないだろうが、売血という行為があった。
血を売るのである。
というか、血が売れるのであった。
いまでは、そういう制度はなくなった。

なんだか、わが足を食べる蛸のような感じがした。
大量の失業者のいた高度成長時代以前のことだったと思う。

それとはちがった事情で献血したこともある。
高校生のときだった。
クラスのだれかの親類が手術することになった。
大手術だと聞いた。
大量の輸血が必要になるかもしれない、献血をお願いしたい。
そんな事情から、病院で献血をしたことがある。

献血と臓器移植、似ているといえば似ている。
臓器をもらう側と、臓器をあげる側(死人に口なしだが)。
悩ましい問題である。
臓器をもらってまで生きたいのか、という意見もある。
(一部の地域では、臓器は商品化している)
(金が動くところには必ず不正な勢力が勃興する)
医学の進歩は、また新たな問題を提起する。

やはり、死ということをきちんと考えないといけない。
(いつ死ぬのか、のちがいなのか?それは単純に過ぎるか…)
しかし死がなければ、生も意味をなさない。
生きる喜びの裏には、死の恐怖があるのだろうか。
いまのところ、死は万人に平等である。
しかし、脳の移植が可能になったとしたら…。

日本人の死生観もずいぶんと変化してきているのだろう。

女子短大生
「すみません、こんなこと聞いて失礼なんですけど…」
「はあ、なんでしょう」
「あなた、大学生ですか?」

(なんなんだ、この女性は探偵か)

「そうですけど、なにか?」
「すみません、電話番号教えていただけますか」
「えっ、いいですけど…」

(えらい単刀直入やな、けどまあいいか)

訳もわからずに差し出されたノートに電話番号を書いた。

「わあ~よかった」

(なにがよかったのか、ぼくには分からない)

「じゃあ、これで失礼します」

(えっ、どういうこと?)

「あのう…」

ぼくの問いかけは、まったく聞こえていないようだ。
飛ぶようにして、あっというまに彼女は視界から消え去った。

なんだか現実の出来事とは思えなかった。

しかし、帰宅してから電話がかかってきた。
バイト中に出会った女性からだった。
当時、市内通話だといくら話しても料金は一通話分だった。
たわいもない話をだらだらと二時間あまりもしただろうか。
よせばいいのに、説教じみた話もしたような記憶がある。

考えてみれば、彼女には勇気がいった出来事だったのだろう。
すこし悪かったかな、と後で思ったりもした。
相手の電話番号を聞いたりはしなかった。
で、それっきりになった。
郵便配達の途中で巡りあうことも、もうなかった。

かわいらしい(と思う)女子短大生だったのだが…。

冬休み
今朝の電車は珍しく空いていて座ることができた。
そういえば、いつも見かける高校生の姿がなかった。
学生には冬休みというのがあったな、と思い至る。

生活上から冬休みがなくなって久しい。

学生の頃は、冬休みになると決まったアルバイトをした。
いまでもそうだろうが、年末の郵便局はバイトを大量に募集した。
女の子もたくさんいるので男子にも人気があった。

もちろん、仕事は同じではなかった。
いや、同じ仕事ではバイト料が安かった。
女子は主に年賀状の配達先振分け作業だ。

だから、外勤(つまり郵便配達)を選んだ。
こっちのほうがすこしバイト料が多かった。
(おまけに機動部隊のような部署に配属になった)
(人手の足りない局に派遣されるのである、さらにバイト料がアップした)

寒風の中、自転車で知らない町を配達して回った。
つらいと思ったことなどいちどもない。
逆にひとりきままにマイペースで仕事ができた。
性格的に向いていたのか、これがけっこう気楽であった。

そういえば思い出すことがある。
いつものように住宅街を配達していたあるときのことである。
短大生らしき女性とすれ違った。
しばらくして、別の通りを自転車で走っていると、その女性にまた出会った。

どこか家を探しているのかな、と思った。
女性はぼくに向かって歩いてきた。
ぼくは自転車をとめて、地図を出した。

「あのう…」

闇を読む
ミステリは犯罪を描くわけだから、どうしても人間の暗い面もでてくる。
もちろん、なかには猟奇的な人物も登場するであろう。
倫理と知能に正の相関関係はないであろう、とは思われる。
そこで、天才的犯罪者が生まれてくる可能性はおおいにあるわけだ。
またなにが正義かは信じる宗教や住む世界で異なったりする。
せめてミステリの世界では勧善懲悪を、と望むのもゆえないことではない。
とはいえ世の趨勢はそうもゆかないことも多く悩める夜をすごすことになる。

「ブラック・ダリア」 ジェイムズ・エルロイ 文春文庫 ★★★
これは1947年に実際にあった事件をもとに書かれた作品である。
場所はロスアンジェルス、そこで起こった猟奇殺人事件だ。
売れない女優エリザベス・ショート、二十二歳。
彼女は漆黒の髪で、いつも黒い服を身につけていた。
そこから「ブラック・ダリア」の通称で呼ばれていた。
発見された彼女の死体は胴の部分で二つに切断されていた。
この事件を捜査するロス市警の刑事ブライチャートとブランチャード。
そして刑事ブランチャードと同棲中のケイ・レイクを軸に物語が始まる。
しかし、いまひとつ話の展開がすんなりと入ってこない。
人の行動は分からないことだらけ、そんな感想であります。

「殺され急ぐ女たち」 エマ・ダーシー 集英社文庫 ★★★★
人気ロマンス小説作家のK・C・ゴードン(作者の分身?)が、
オーストラリア大陸を縦断する豪華観光列車「ザ・ガン」の旅で殺人事件遭遇する。
列車の乗客はヴォーガン財閥の一族を中心とする八人のグループ。
そこに有名人のスキャンダルを暴くルポライターのビアンカが乗り込んでくる。
彼女の登場に戦々恐々とする八人のメンバーである。
そして、二日目の夜に何者かによってビアンカが絞殺される。
クリスティーの「オリエント急行殺人事件」を思わせるストーリー展開。
なかなかおもしろいし、テンポもあるし、人物の描写もいいですね。
作者は、これまでにロマンス小説を100冊近く発表しているとか。
すでにオーストラリアでは人気作家の地位を確立しており筆力も確か。
さて事件はどう展開していくのか、読み応えのある作品でありました。

「代理弁護」 リザ・スコットライン 講談社文庫 ★★★
この作品のようにリーガルサスペンスとよばれる分野も人気がある。
裕福な弁護士・ジャックが妻を殺したと警察に自首する。
彼は自ら罪を認め、形ばかりの弁護をある事務所に依頼する。
たまたま電話に出たメアリーとジュディが弁護を引き受けることになった。
ちょうどボスは留守中であり、アソシエイトの女性弁護士が担当することになる。
しかしメアリーは、この自白に疑念を抱き独自に調査をすることに…。
どうしてもジャックが嘘をついているか、誰かをかばっているとしか思えない。
どうやら事件は娘をかばっての様相を見せてくるが、ことは急転する。
いつしかジャックに恋をするようになったメアリーはどうするのか。
なんだかすこし疲れるサスペンスでありました。
もうすこし、謎解き中心の作品はないものだろうか。

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コートの中身
土地柄もあるのだろうが、朝夕はけっこう冷える。
そんなある日、帰宅してからの会話。

「やっぱり、ここは寒いな」
「そうよね、三ノ宮とは5℃くらいはちがう?」
「そこまではいかないだろうけど、3℃は低いな」

「明日からはマフラーをしようかな」
「そんなに寒いの」
「だってこのコート、ちょっと薄くないかな」
「もしかして、ライナーつけてないんとちゃう」
「えっ、ライナーって…」
「やっぱりね、中身がなけりゃ寒いはずやわ」
「そうか、どうもおかしいなあとは思ってたんだ…」

「もしかして、アルツハイマー前期とかってことないわよね」
「それがよく分からんのだよ」
「そうよね、本人に分かるわけないか」

「検査しよう思うて、わざとライナーはずしてた?」
「そんなわけないやんか!」
「すんまへん…」

しかし、会話はないよりはあるほうがいい(?)。

癒し
最初に「いやし」と聞いたとき、「いやしい」と聞きまちがえた。
なんどか聞いているうちに、やっぱり「卑しい」ではないかと思った。
癒されたいなどというのは、単にすこし疲れたぐらいのことなのか。
これも一種流行語のようなもので、深い意味はないのだろう。
しかしむやみに発するこの言葉を聞くと、すこし品性を疑う。

池田晶子さんもこう書いていた。

『最近よく聞く「癒し」というのも、不可解である。
「人とつながりたい」欲望とは、いかなる欲望なのだろうか。
何か根本的な勘違いがある。
たんなる甘えか逃避としか思えない。
癒されなければならないほど、深く思い詰めたことがあるとは、
とても思えないのである。
なぜなら、とことん思い詰めたことがあるのなら、
癒しなど、どこか外に求められるものではないと、知るはずだからである。』
(「考える日々」 毎日新聞社刊より)

さすが哲学者はするどく本質を衝く。

ルミナリエの夜
「ルミナリエ」が開幕しました(と思ったら、昨日閉幕でした)。
ということは、もう年の瀬に近づいたということ。
1995年が最初の年だから、もう12年が経ったことになる。

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会場の一角には、震災で亡くなった人たちの名が刻まれている。
訪れる人は少ない。
それはそれでよい、と思う。
無理に、順路にしていないほうがいいだろう。
ゆっくりと、故人のことを偲ぶ空間になっているのだから。

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地上には光があふれている。
夜空にたちのぼるようにきらめいている。
喧騒の巷に、恵みの雨が降るごとく。

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震災で亡くなった多くの人たちの鎮魂の意をこめて始まった。
そのことを忘れないでおきたいものです。

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ひさしぶりに会った仲間と静かに酒を呑む。
あの人、この人など思い出しながら呑むのもいい。
しみますねえ、このお酒。

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ミステリ依存
ある時期からミステリをよく読むようになった。
でも最初に読んだのは「赤い館の秘密」、高校生の頃だっただろうか。
もともと小説類を読むことは少なかったのだが、きっかけはディック・フランシス。
隻腕のシッド・ハーレー「利腕」には衝撃をうけ、しびれました。
人にはいろんな能力があるのだが、それが意外なところから現われることがある。
元障害競馬の騎手だったフランシスだが、ミステリでその才能が開花した。
ミステリを書く人の頭のなかには迷路が刻みこまれている(?)のかもしれない。

「ハドソン川殺人事件」 D・フリン 講談社文庫 ★★★
ニューヨーク・デイリープレスの記者、エドワード・フィッツジェラルドが主人公。
ハドソン川周遊船で死体が発見されるところから事件は始まる。
読み終わって、いまいち感が残った作品でした。
こういうことってよくあるのですが、まあ好みの問題なんです。
しかし、被害者の娘(これが美人だ)と犯人探しって、よくある構図だ。
なんだか、のめり込めないままに話がすすんで、いつのまにか終わってしまった。

「脳の中の過程」 養老孟司 哲学書房 ★★★★
相変わらず老獪な(?)養老先生ですが、いつ読んでもおもしろい。
『ヒトが神を演じるのには、つねに抵抗がある。
かならず、いけない、というヒトがある。
不遜だという。ヒトは神ではない。
しかし、ヒトが神を創るなら、どうであろうか。』
宗教の問題と同列とはいえないかもしれないが、神はどこにいるのか。
もしくは、神はいないのか、考えずにはいられません。
しかし、神という存在をつくりだした過程はなんとなく分かるような気がします。

「黒く塗れ!」 マーク・ティムリン 講談社文庫 ★★★
作者のマーク・ティムリンは、元ロック業界にいたということだからだろうか。
「Paint it black」といえば、ローリング・ストーンズの曲を思い出す。
さて話は元刑事で、いまは私立探偵をしているのニック・シャーマンが主人公。
別れた妻から連絡があり、娘が行方不明になったという。
さすが元刑事というだけあって難なく無事娘と友人をさがしだす。
ところが、しばらくしてその家出した友人がドラッグで命をおとしてしまう。
悪の元凶である麻薬組織の元締に対して制裁を課することにするのだが…。
最後のほうのバイオレンスは迫力ありましたね。
イギリスでは人気シリーズだとか、まあたまにはこんなのもいいかな。

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かにツアー行状記(下)
さあ一夜明けて、外は雨模様でありました。
昨夜の豪雨は去って、小降りにはなっていたのですが…。

宿近くの琴引浜に立ち寄りましたが、風が強い。
鳴き砂で有名なのではありますが、浜へ降りるのは断念。

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早々に車に乗って出発。
途中、お土産物屋に立ち寄りますが、すごい人波です。
日本人って、旅行に出るとほんとによく買い物しますね。
やっぱり、ストレス解消なのかなとも思ったり。
まあ、ご近所、職場へのお土産は欠かせませんから。

最後の観光地は出石(豊岡市)です。
お昼前でしたが、早々に蕎麦を食することにしました。
では、いつもの店へ(といって、三回目ですが…)。

ちょうど折りよくすぐに座れました。
しかし、食べている間にも続々とお客さんがやってきます。
みなさん並んでじっと待っていました。
実は、そういうことができない性格なんです。
脚は長いが、気は短いんでい(笑)。

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前回来たときによかった酒蔵を訪ねてみました。
寝起きのような髪型をした若主人(?)が応対しています。
お酒を買い求めるお客さんも多くて、なぜか安心しました。

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出石城は改修工事が終わっておりました。
苔むした石垣が雨に濡れています。
日本人はこういうところに「わび・さび」を感じるのでしょう。
視点を変えれば、掃除も行き届いていないということになりかねません。

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紅く、黄色く変化した葉が落ちて、雨にうたれています。
これもなかなか外国人には理解し難い風情なのかもしれません。
でも、なんだかこころ落ち着く出石の町でした。

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若き旅の途上でいつか出遭い
ひとりの空をいくたびも重ねた
笑いさんざめく声のなかにも
木霊は静かに深く響きわたる

青の世界に住み続けてはいても
宇宙は不可思議にミチテイル


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かにツアー行状記(中)
暗くなる前に今夜の宿に到着しました。

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玄関をはいると、うーんやっぱり、かにの匂いがします。
もう建物にしみこんでいるのでしょう。
おもわず、こころの中で合掌するのでありました。
(罪深き我らを許されよ、かにたち!)

とりあえず湯につかって、さあ出陣である。
階下の広間にはかにがすでに待っていた(?)。

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まずは、刺身を食う。
続いて、焼きガニ、そして鍋。
(実は、小生かにがあまり好きではない)
(えびも好物とはいいがたい)
(なにが好きかと言われれば、イワシだな)
(新鮮な鰯の刺身なんか食べたい)
(あっ、烏賊も好きだ、一夜干しなんか最高!)

その後一部屋に集まって宴会第二部の始まり。

いろんなことを思い出す。
思い出さなくていいことも思い出す。
しかも、都合のいいように記憶を改竄(?)して思い出す。

いまは亡き友のことも話す。
すこし楽しいエピソードも交えて話す。
懐かしいような、また会いたい気分で話す。

そんなことがあったの、と笑う。
そういうことだってあるさと、苦笑い。
関西人はなんだって笑い話にするんだ。

「そうよね、東京じゃそんな話はしないわね、絶対に」
「それが、楽しく話せるから関西のひとはすごいわ」

「隠したって、しょうがないやんか」
「ほんまのことやもん」

「でも、言えないのよね」
「お互いに気をつかって…」

言わないと分からない、気がつかないことも多い。
冗談の衣を着せて、問題点を提示するのだ。
真剣に言うほうが、ジョークは冴える。
(しかし、それで滑ると目も当てられないのだが…)

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いつしか時刻は深夜を過ぎていた。

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かにツアー行状記(上)
冬の味覚の王様といえば、それは「かに」だ。
じゃあ行こうじゃないか、ととんとん拍子に話がすすむ。
山陰は間人(たいざ)の民宿でかにを賞味することとなった。

舞鶴若狭自動車道の西紀SAで午前11時に集合。
なんということだ、車がなかなか停められないほどの大混雑である。
この連中がみんな、かにを食べに行くのだろうか。
ああ、かにの受難は果てしもないのである。
今回は、東京からもTさんが参加。

昼過ぎに天橋立に到着する。
以前来たのは、二十歳のころだったろうか。
神戸を自転車で早朝に出発して三時前くらいに着いた。
下り坂でスピード超過、カーブで道路を大きく回って冷や汗をかいた。
道路は砂利道が多くて大変だった、という記憶がある。
当時の天橋立がどうだったか、まったく憶えていない。
走ることに精いっぱい、やたらに腹がへったツーリングだった。

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駐車場のおやじに聞いた店で食事をする。
これが大当たりだった。
「あさり雑炊」と「あさり丼」、どちらも格別にうまい。
あっさりとしていながらも、だしが効いてて大満足でありました。
(ちょっと写真がピンボケですが…)

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このあたりなかなかの観光地なんだと再認識する。

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天気はいいし、潮風もさわやかで気持ちがいい。
まだ時間があるので、丹後半島をぐるっとまわって宿へと向かうことに。

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このあたりから徐々に雲行きが怪しくなってきました。
雨もポツリポツリと降り始めます。
(運転していても、やっぱりねと聞こえてきそうです)
途中、伊根の舟屋を展望台から眺めたり。
岬の先にちらっと見えるのが経ヶ崎灯台だ。
さすがに全員山道を歩いて行く気力、元気ありません。

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師走に読む
師走という言葉はどうもしっくりこない。
睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月。
そして、師走となるのであるが、これでは画竜点睛を欠くのではないか。
そんなふうに思うのは、わたしだけなのか。
最近は十二月といっても格別変わったことはないようである。

「脳を考える」 時実利彦 日本経済新聞社 ★★★★
最初に脳について興味深かく読んだ本が筆者の「脳の話」岩波新書でした。
大学生になったばかりの頃だったように思います。
学科でだしていた必読書一覧にあったかと、一読して深い衝撃をうけました。
もっと本を読まなくては、知らないことが多すぎるなどと強く思いました。
この頃からでしょうか、ほんとうにいろんな本を読みたいと思ったのは。
世のなかの出来事を脳科学の立場からみた随筆集です。
『昭和二十七年四月から二年にわたって、
毎週木曜日の夜の八時半から九時の間日本中の女湯がからになったという。
メロドラマ「君の名は」(菊田一夫作)がNHKのラジオで放送された時間帯である。
このドラマの導入の文句がふるっている
―「忘却とは忘れ去ることなり。忘れえずして忘却を誓う心の悲しさよ」。』
「君の名は」はよく知りませんが、このセリフは有名で記憶にあります。

「日本人はなぜ日本を愛せないのか」 鈴木孝夫 新潮選書 ★★★★
日本人はおもしろい民族(?)だと思う。
謙虚というのとはちがった引っこみ思案なところが散見されるのである。
『私は大学で教えていたとき、
明治以降の日本人が欧米人に対して
自分の肉体を引け目に思っていることの例として、よく耳にする
「あなたは日本人離れしているわね」
という言い方を必ず取り上げたものです。
考えてもみてください。
これほど奇妙で理屈に合わない言い方はないのではないでしょうか。』
日本人的でなくなるほど高評価になるらしい。
不思議の国ニッポンである。

「私の嫌いな10の人びと」 中島義道 新潮社 ★★★★
中島氏はつぎつぎと逆説的に指摘する。
日本人のじれったいほどの自虐。
そして、その裏に隠された狡猾さではないか。
『「おれ、バカだから」と言う人って、じつはほんとうにバカなのです。
バカであることはその言動すべてから明らかであるのに、
話がややこしくなるとすぐこう言う。そして、窮地を逃れようとする。
こんな人には、上段から構えて、
「あなたがバカであることは、とうにわかっているのです。
さっきから、バカでもわかるように話しているんです」
と言いたくなる。』
こういう口癖の人っていますね。
中島氏の意見に全面的に賛成です。

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「たまご焼き」と「きりたんぽ」
先日の宴会の席でのこと。

明石の住人の弁。
「明石焼き」って地元では言わないよ。
「たこ焼き」とも言わない。
「たまご焼き」って、昔からそう言ってる。

あのだし汁に浸けて食べるのがうまい。
ビールの友としてもいい。
だし汁にはいってる三つ葉のかおりが好きだな。

そのとき思い出した、名前ってひとり歩きする。

「きりたんぽ」も、その運命を甘受(?)しているのだ。
秋田県の郷土料理なのだが、誤解も多い。
さすらいのGことK氏もブログで力説していた。

『竹輪みたいなと言われているものは「タンポ」といいます。
それに砂糖味噌やクルミ味噌をつけて
観光地や物産展でよく売られているのは「味噌付けタンポ」で、
それは秋田名物「キリタンポ」でも、
また秋田名物「味噌付けキリタンポ」でもない。
ならば「キリタンポ」とは、
美味しい鶏肉やマイタケなど時期のキノコなどと一緒に、
切った(ちぎって)タンポを入れた鍋料理のこと。
これから美味しくなります。』

まだ食べたことありません。
焼酎なんか飲みながら、でもいいかな。

遠来の朋
週半ばに携帯電話が鳴った。
ディスプレイにはMeの名が光っていた。

「今週そっちへ行くけど、時間とれるかな」
「いつ?」
「そうだね、土曜日の午前中だけ空いてる」
「わかった、いいよ」
「じゃあ、また電話する」

金曜日の夜に電話すると、
「いま、ホテルに向かってるところ」
「ぼくも帰るところだから、ホテルへ行くよ」
「じゃあ、ロビーで待ってて」

彼女と話していると時間はまたたくまに過ぎる。
相変わらずの忙しさで、今夜もこれから打合せがある。
ということで、それまでの30分はもうおしまい。

翌日も朝から近くのカフェテリアで話す。
年末はアメリカの家に夫婦で帰る。
毎年のことだから、休暇だと思っていたのだが…。
向こうでの仕事やら、ワインのボトリング(?)だって。
ワイナリーを共同で借りているんだったか、そこらへんはうろ覚え。
うーん、活動的というかまったくじっとしていない…。

「飲ましてあげたいんだけど、国外持ち出しは駄目なの」
「うーん残念、ハッハッハ」

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では、次回は札幌ででも。

朋、来たる
週末(土曜日)に多くの友人(八名)が集まってきた。
昼過ぎから駅前で集合して、田舎道を歩く。
かすかに施肥のにおいもしてなにか愉快だ。

こういったにおいをことのほか嫌がる人がいる。
彼(彼女)はきっとゴキブリも毛嫌いするんだろうな、と思う。
ゴキブリが人になにかするわけではない。
まさか噛みつきはしないだろう。
噛みついたとしても、どうということはない。
クワガタに似ていなくもない。

それに個性だってあるにちがいない。
そんなことを考えながらみんなの顔を見てると、おかしかった。
なかなか個性的な面々ではある。

テーブルの上の食べものがなかなかなくならない。
若いときであれば、こうはならなかったはずだ。

いつしか陽は傾き夕闇がせまる。
暗くなった夜道を駅まで歩いてここでお別れ。
たくさんのお土産をありがとう。
ひとつひとつはあげないけれど、大切にいただきます。

2561引越祝い

これも引越祝いでありました。

また、お越しください。

クイズと戦争
事務所のなかを歩いていて、ふと気になった。
そこにはカレンダーがかかっていたのである。

つい、なんだろうと読んでしまう性向がある。

こういうクイズ問題だった。

下記の言葉の共通点はなにか?

丘、上、柿、メモ、菊、何(なに)、もや、愛

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ふーん、としばらく考える。
その意味か、英語か、それとも…。
そいうことか、とすぐに納得する。
(愛にはあてはまるが、恋ではあてはまらない、とも言える)

こうした問題に対したとき、その御仁の性格が分かる。

答えが分かるまでとことん考える人。
すこし考えて分からないと、もういいやとすぐ投げ出す人。
考える前から答えを教えてと聞く人。
最初からまったく興味をもたない人。
そして、ヒトはなぜこういうものが好きなんだろうと考える人。

第二次世界大戦の頃の話。
両陣営は原子爆弾の開発を巡ってしのぎを削っていた。
そこで連合国側は、ドイツにクイズを印刷したビラを大量に撒いた。
(クイズはむずかしければむずかしいほど効果がある)
好奇心の強い科学者は、その問題を解かないではいられなかった。
よってかどうか結果的にドイツは開発競争で遅れをとってしまった。
というようなことがあった、となにかで読んだ記憶がある。

こんな本も
小学校から中学にかけての頃は、読書も偏っていました。
ことに、今考えると中国のものに相当に凝っていたようです。
読んでいた書名をあげれば、その傾向が知れようというものです。
いわゆる中国三大奇書といわれる「西遊記」「三国志」「水滸伝」はもちろんのこと。
それに加えて「金瓶梅」「紅楼夢」「聊斎志異」なども読みました。
でも、いちばんのお気に入りは「近古奇観」でした。
ちょっと(?)変わったこども、だったんでしょうか。

「ガリヴァー旅行記」 スウィフト 岩波文庫 ★★★
教科書でおなじみ(?)といっても、一部を子ども向けに翻案したもの。
もちろん、当時のイギリス社会への痛烈な風刺だとは聞いたことがある。
しかし、自分で読んでみないとこればっかりはね、興味もありましたし…。
まず最初に訪れたのが絵本などでよく見る「リリパット国(小人の国)」、
それと正反対の人たちが住む「ブロブディンナグ国(巨人の国)」、
それから海賊に襲われて流れ着いたのが「ラピュータ(Laputa)」(空飛ぶ島)。
(宮崎アニメでも登場するので、知ってる人も多いでしょう)
島の支配下にある「バルニバービ」からラグナグ王国にたどり着く。
そこは不死人間ストラルドブラグが生まれる地でもあった。
そして日本の長崎(Nagasac)を経て再びイギリスに帰国する。
最後の旅行は、「フウイヌム国(馬の国)」
この国にはヤフーと呼ばれる人間を思わせる野蛮な生物がいる。
ガリヴァーはヤフーなのか、そうではないのか。
では、ちがいはどこにあるのか(つまり、人間としての特質はなにか)。
(まあ、人間をというか当時の特権階級を皮肉っているのでしょう)
(このあたりは、猿の惑星がアイデア(?)を借用しているんでしょう)
しかし、ジョナサン・スウィフトはかなりな皮肉屋です。
どこまで通じていたのか疑問ですが、当時のベストセラーでありました。

「警視の週末」 デボラ・クロンビー 講談社文庫 ★★★
久しぶりに新作が出た、予約して一ケ月以上経ってやっと借りることができた。
さて、その後のキンケイド警視とジェマ警部補の関係はどうなっているのだろう。
ジェマの言葉がそのあたりを微妙に表現している。
『“パートナー”というと堅苦しい感じがするし、“大切な人”というのは気恥ずかしい。
“ボーイフレンド”ではティーンエイジャーのようだし、
“恋人”とか“彼氏”とかいう言葉では、単なる色恋沙汰のようでしっくりこない』
というような状況ではありますが、今回はジェマの休暇旅行先で殺人事件が起こる。
現場がスコッチウィスキーの聖地スペイサイドということでこんな薀蓄も。
シングルモルトといえば、単一の蒸留所で作られた原酒を製品にしたもの。
まあ高級なウィスキーの代名詞ともなっています。
しかしその上をゆくのが、シングルカスクウィスキー。
つまり、単一のカスク(樽)で作られた原酒を製品にしたもの。
いちど飲んでみたいものです。

「神の足跡」(上)(下) グレッグ・アイルズ 講談社文庫 ★★★★
米国政府は人口知能コンピュ-タ-の開発を密かにすすめている。
このトリニティ・プロジェクトを巡って事件は起こる。
ノ-ベル賞学者6人が参加しているビッグ・プロジェクトである。
当然予想されるように暴走すると人類の未来は危ういものになる。
大統領からの要請をうけて倫理学者デイヴィッド・テナント博士も加わる。
ところが、このプロジェクトに参加していた一人の博士が急に死亡する。
そこには倫理問題での激しい対立があったのである。
『「神はどこまでも強い。神はどこまでも善である。悪が存在する」
このうち二つはどれを組み合わせても論理的に折り合いがつけられるが、
三つとなると無理だ』
人の脳をコピーするというのだ(どのようにという具体的な描写はない)。
脳と肉体、不可分ではあるが、さまざまな場合が考えられる。
肉体は滅びても脳が存続すれば自分は永遠に生き延びる、と考える人もいる。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



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島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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