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自画像

2017-01-01 | 22:00

写実的なものもデフォルメされたものもある。
画家はなにを思って自分の顔を描くのだろうか、と思ったりする。

N8812酉年

女性なら化粧をするたびにかならず自分と対面する。
念入りに、じっくりと観察しているようだ。
すこしシワがふえたのかしらとか、まだまだだいじょうぶよねとか。
(なにがだいじょうぶなのかは知らないが、つぶやいている)

男もひげを剃るとき、いやおうなく自分の顔をみることになる。
あまり注意してみているわけではない。
剃れたかどうかの確認をするだけなのだ。
手でさわった感覚でも確かめてみる。

だが、ときおりふと鏡の自分と眼があう。
一瞬、だれだと思う。
いやいや、おれだろう。
でもこんな顔していただろうか。
そりゃあ年月が経てば、顔も変わってくるさ。
まあそうだな、経年劣化っていうわけか、ハハハ。

細胞は日々入れ替わっているから、昨日の俺と今日の私はおなじ組成ではない。
だから、ほんとうは経年劣化とはすこしちがうのだ。

二十年経っていてもおなじ自分と認識する。
でもすこしずつ変化しているのもわかる。
これは他人についてもおなじことだ。

そこでもういちど、おれってなんだろうと考える。
そう思って、じっと自分の顔をみるのだ。

そんな新年のはじまりである。

N8800おせち

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