ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
05 | 2017/06 | 07
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

生理的嫌悪
どこかで話すのが聞こえてくるとき、いつも気になることばがある。

「なんだかいけすかないのよねえ」、と言ってるならまだいい。
「生理的にうけつけないわ」、となると話はちがってくる。
理由がまあ社会的なことであれば、なんとか対処することは可能だ。
だが人体に備わる本能的(あるいは本源的)なものによるとなれば、お手上げである。

こんな言い草を聞くといつもなんとなく嫌な気分になる。
彼女はどれだけ生理的な自分というものを把握しているのだろうか。
それが生理的反応によるものか、あるいは偏見にもとづくのか、どう判断しているんだろう。
「そんなこと考えるまでもないじゃないの直感でわかるわ」、とおっしゃるのだろうか。

生理的嫌悪などとことさらにいう人は、社会の荒波に流されているのではないかと疑う。
わざわざ生理的にとことわらなければならない理由が、すでに十分社会的であると思う。

どこからかくる反論をおそれて、反論できない理由づけをしているのではないだろうか。
すなおになんだか知らないけど嫌いなのだ、でいいではないか。
(もちろん、そう感じることはけっして生理的だという根拠にはならない)
それじゃあおちつかないというのなら、じっくりどこが嫌いなのか考えてみればいい。
そうすれば自分でも気づかなかったことが分かってくるだろうか。

じつは、単に鼻くそをほじくる癖が嫌なだけだったのだ。
でもそれを面と向かっていうのははばかられる。
おまけに自分がつい鼻くそをほじってしまうことを、意識してしまうのだ。

人は人を映す鏡である。
自分の姿を水面にうつしてうっとりするだけならかわいい。
だが、しばしばそれは醜い姿であったりするからこころをそむけたくもなる。
(こころのなかが映っている、と信じる理由がどこかにあるのだろうか…)
しかし社会生活をおくるなかでは、そういった発言は厳しくとがめられている。

思えば、幼いころから「ひとの悪口を言ってはいけません」といわれ続けてきた。
「悪口ではない、事実だ」と強弁できる人物は、ある意味賢者であるもしれない。
彼はほんとうはトリックスターなのかもしれない、と思わないでもない。

「生理的嫌悪」ということばに、敏感に生物学的疑義を感じる逆説的日常なのだった。

5220フクロウ
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://moucheokuno.blog26.fc2.com/tb.php/1025-fb95bbcc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ムッシュ

Author:ムッシュ
島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー