ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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本棚のほこり⑥
あるとき「ムッシュは高機能自閉症だね」と言われた。そうかもしれない、と妙に納得した。まわり
からは外向的・社交的と思われがちである。しかし、その実態は…。ということで、どちらかという
とひとりでいることになにも問題がないどころか落ちついた気分でいられる。酒をのむのだって、カ
ウンターの隅でひとりのんでいるのが好きっだったりする。まあ、いわせてもらえば、だれだってい
ろんな要素をもっているものなのなんだよ。だから占いのたぐいが人気があるのさ。たいていの性格
・特徴などは思いあたるというか、その気になれるものなのだ。まあ自分で暗示をかけて定位してい
るといえなくもないな。人は見たいものしか見ない。そうありたい性格だけを自分に適用する、とで
もいえばわかりやすいかな。どっちにしたって、どうということはないさ。でもどこかに属している
という安心感は必要ということ。と、わけ知り顔の男が言うのを、のみながら聞いていた。

N5331雪にけむる

「月夜にランタン」 斎藤美奈子 筑摩書房 ★★★
斎藤さんは本を読んで評論するのが仕事、であるからなかなかたいへんだなとは思う。趣味がこうじ
て仕事になると、あたりまえだがもう趣味ではない。当然まんねりだとか限界だとかを感じることが、
まあ斎藤さんにかぎってはないのかなあ、と一読者は気楽に思うのである。政治とマスコミ(テレビ
)といえば現代の表舞台になるのだろうか。なら批評しなければということであろう。
『脅威を煽って、団結を訴える。世界中の政治家が繰り返し使ってきた手だ。環境問題がどうでもい
いとは私だって思っていない。しかし、だからといって『不都合な真実』が「真実」であるというこ
とにはならないのだ。仮にこの本が「ひとつの事実」を示しているとしても、科学的には「別の事実」
もある。両方を知らなければ議論ははじまらないだろう。踊っちゃダメなのよ何ごとも。』
事実と真実、ここでもいろいろと考えなくてはならないですね。科学は真実というよりも仮説だとい
ことを忘れている人が多すぎるのである。まあ、なにか絶対的なものがほしいのでしょうね。
『小田嶋はいう。<具体的に言うと、この五年のあいだに、テレビの世界では、ドラマが衰弱し、ス
ポーツ中継が弱体化し、落語が駆逐され、芸能ジャーナリズムが死滅し、その一方で、オカルトが息
を吹き返し、業界コネが幅をきかせ、番宣がはびこるようになり、現場では、いじめとやらせとパク
リが横行するバラエティーの地獄が現出するようになっていた>。』
本書の刊行は二〇一〇年ですから、ああそのころからそうだったんだ、ということですね。テレビだ
けのことだと安易に思ってはいけません。世のなかの縮図、鏡でもあるんですからねえ。

「アウトロー」 (上)(下) リー・チャイルド 小林宏明訳 講談社文庫 ★★★★
元軍人ジャック・リーチャーが登場するシリーズもので、トム・クルーズが演じて映画にもなった。
見ていないのでなんともいえないのだが、原作ではリーチャーは身長約195センチ、体重約113
キロという大男だ。しかし雰囲気は似ているのかもしれない。
ダウンタウンに突如六発の銃声が鳴り響いて五人が殺された。ライフルの狙撃によるものだった。無
差別の殺人。犯人はどこだ。しかし、六時間後には容疑者は特定され逮捕された。しかし彼は黙秘し、
しゃべった言葉は「ジャック・リーチャーを呼んでくれ」だけだった。しかしジャック・リーチャー
とは誰なのかどこにいるのか。だれもわからなかった。そのころマイアミでたまたま事件のニュース
を知ったリーチャーは、すぐさまインディアナへと向かった。容疑者とはリーチャーが軍にいたころ
ある事件でかかわったことがあった。特別優秀ではないが普通レベルの腕前に狙撃手だった。その彼
がどうしてこんなことをしたのだろうか。ほんとうに彼が犯人なのか。本書冒頭へもどってみよう。
『帽子は目深に引きさげられていた。レインコートのボタンはいちばん上までとめてある。サングラ
スをかけていた。ヴァンの窓は暗く着色されていたし、空は曇っていたのに。そして彼は、手袋をし
ていた。冬は三ヵ月まえにすぎ、寒くなどなかったのに。』
犯人である狙撃手の描写である。なにげなく読んでいると気づかないかもしれない。ここに伏線があ
ったのだ。ミステリとはそういうものであるから、なかなか読むのに骨が折れる(笑)。

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島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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