ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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読書夢
夢のなかでも本を読んでいることがある。これはすごいことを知ったと感銘をうける。だけどこれは
夢なんだということもうすうすわかっている。起きればきっと忘れているだろうな。それもわかって
いる。なんとか忘れない工夫をしなければとも考えてきた。しかしその工夫もことごとく失敗してき
た。もう万策尽きたというくらい、夢のなかで繰りかえしている。考えてみれば、そうしていること
は憶えているわけだ。だが、どうしても内容が思いだせない。もういいやと思ったら思いだしたりす
るのかな、と考えたりしてやってみたが駄目だった。あるとき、夢のなかでこれはいつかの夢のとき
と同じものだとわかった。絶対に忘れないぞとこころに念じた。なんどとなくアイデアを反芻して目
覚めに備えた。もう万全である。これでだいじょうぶだと安堵感がひろがっていった。目が覚めた。
あれっ、アイデアが思いだせない、というようなことをこれまたなんどか経験している。

9149まあ、いっぱい

「未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命」 片山杜秀 新潮選書 ★★★★
日本は明治維新により政体が変わってから運にも恵まれ、日清戦争、日露戦争と勝利した。さらに連
合国側として第一次世界大戦にも部分的に参戦し勝利していた。だからこそ、この次戦争に突入すれ
ば国力・技術力・物量が勝敗を決するということは分かりすぎるほどわかっていた。
『歴史の趨勢が物量戦であることは明々白々、しかし日本の生産力が仮想敵国の諸列強になかなか追
いつきそうにない。このギャップから生じる軋みこそ、第一次世界大戦終結直後から日本陸軍を繰り
返し悩ませてきたアポリアであり、現実主義をいつのまにか精神主義に反転させてしまう契機ともな
ったのです。』
アメリカと戦争すれば勝ち目が薄いということを当事者たちは十二分にも知っていたのである。だの
に、なぜ戦争に突入していったのか。戦争以外の選択肢はなかったのか、どうだったのか。後の時代
の立場からはなんとでもいえるのである。このあたりは経済政策と似ている。しかし反省すること、
しっかり総括することは必要である。それを考察したのが本書である。それはこれから戦争しないた
めにも必要なことであるだろう。その精神主義がもっともよくわかるのが戦陣訓である。
『『戦陣訓』の「本訓」は三部に分かれ、第一部は七つ、第二部は一〇、第三部は二つのそれぞれ短
い章で出来ています。うち、とりわけ有名なのは第二部の第八章「名を惜しむ」。そこには「生きて
虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」とあります。
 戦場で劣勢に追い込まれる。所属部隊が全滅同然の情況に至る。そうなったら降伏し捕虜になって
も少しもはずべきことではない。戦争の一般常識です。ところが『戦陣訓』は常識に逆らいました。
絶対に捕虜になるな。どんなに不利でも死ぬまで戦え、そう教えたのです。』
いまなら、どうしてと考えることもできますが、あの時代はまたちがった空気が支配していたのです。
そこから「玉砕」や「特攻」には容易に進んでしまうでしょう。詳しく知りたいと思う方は本書を是
非読んでいただきたい。わたしはこれを読んでいて、「葉隠」を思いだしました。それ以前の信長に
代表される勝つためにはなんでもするから、平和な江戸時代にうまれた精神主義。書いたのは武士と
いっても小姓あがりの人物なのですから、複雑な思いにかられます。

「最重要容疑者」(上)(下) リー・チャイルド 小林宏明訳 講談社文庫 ★★★★
ジャック・リーチャー・シリーズの十七作目になる。それだけ人気があるということなのだが、本作
もなかなかおもしろく、リーチャーの魅力満載である。訳者あとがきから引用することにした。
『元アメリカ陸軍警察少佐、ジャック・リーチャーは、除隊してから本国各地を巡り歩いて、いろい
ろなエピソードを体験している。彼は、なにか事件に巻き込まれると、冷徹な行動力と推理力と決断
力を人一倍発揮する。気の利いた話術に長けているわけでもないし、なにかのトラウマが強靭なばね
になっているわけでもないし、飛び抜けた学歴の持ち主でもない。軍隊生活が長かったため、市民生
活にうまくとけ込めず、ときおり周囲の空気をうまく読むこともできない。着るものにもまったく無
頓着。口をひらけば、あっさり単刀直入にものを言う。だが、百九十五センチ、百十キロほどの巨漢
でも、自分が意図しなければ相手に威圧感や不快感をけっしてあたえない。好漢なのだ。』
リーチャーは移動にヒッチハイクをすることがおおい。冬のネブラスカで乗り継ぎするために次なる
車をまっていた。見かけがごついだけになかなか乗せてやろうという車がとまらなかった。かなり時
間が経ったころ一台の車が彼のまえにとまった。車内には前部座席に男がふたり、後部座席に女がひ
とり。仕事仲間かと思われた。しかし走っているうちにどうも様子がおかしいことに気がついた。一
方、その近くの場所で殺人事件が発生していた。FBIが動きだし、事件にはCIAがからんでいる
ようだ。アメリカの典型的なミステリなのだが、警察組織がちがうので日本のような感覚では理解が
むずかしい。しかし、そこがまた魅力でもあるのだが、国際的な様相をおびてくるのである。あまり
いろいろと考えないで読めるものもたまにはいいのではないか、と思う。

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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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