ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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病院で読書
高熱がでて肺炎だと診断がくだると即入院ということになった。40℃ちかくまで体温があがり、し
ばらくは朦朧としていた。食欲もなく点滴でなんとかつないだ。一週間あまりがすぎ体調がおちつい
てくると、こんどは退屈の嵐にさらされる。学生時代に定価改定の時期があり、そのときに買った岩
波文庫がたくさんあった。ドストエフスキー、ゴーゴリ、チャールズ・ダーウィン、ベルグソンなど
をこの機会に読もうと思った。しかし、この手の本は時間があるからといってそう読めるものではな
い。といってきっかけがないといつまでも読まないで積読ということになりがちだ。時間はいくらで
もあるという気分だった。いざはじめてみるとウンウンと唸りながら読むような感じになった。また
も熱がでるかと思ったが、そうはならなかった。ヒトは状況に影響される動物だとつくづく思った。
だから当然のことながら、回復するとそんなことをすっかり忘れてしまうのだった。

N6649半月

「死を哭く鳥」 カミラ・レックバリ 富山クラーソン陽子訳 集英社文庫 ★★★
エリカ&パトリック事件簿のシリーズ第4弾。場所はスウェーデン王国のフィエルバッカ、ターヌム
スヘーデ警察署のパトリック・ヘードストルム刑事のもとに事故の報がはいる。自動車事故で死亡し
た女性からはひどいアルコールの臭いがした。飲酒運転によるものかと思われたが、彼女は一滴も酒
を飲まないことがわかる。では殺人事件なのか。そのころ町ではテレビのリアリティ番組「ファッキ
ング・ターヌム」の撮影がおこなわれていた。町を巻きこんでの大騒ぎのなか、出演者のひとりバー
ビーと呼ばれている女性が死体となって発見される。ちいさな警察署はふたつの事件をかかえ、パト
リック以下たいへんな捜査に連日おわれることになる。おまけにパトリックはエリカとの結婚式を控
えていたが、エリカの妹アンナに助けてもらうことになる。これが結果的にアンナの精神の安定につ
ながるのだからなにが幸いするのかわからない。別々の事件と思われたものが、関連性をみせはじめ
る。自動車事故にみせかけた殺人も実は同様の事件がいくつも起こっていたのだ。ここにいたる謎解
きはさすがと思わせるものがあるのだが、事件以外の人間関係がすこしうっとうしい感じがする。ミ
ステリとしては一流だと思うのだが、このあたりは好みがわかれるかもしれない。おなじスウェーデ
ンのミステリでは、マイ・シューヴァルとペール・ヴァールーのマルティン・ベックのシリーズがい
い。それに加えて、ヘニング・マンケルの刑事クルト・ヴァランダーのシリーズも人間味あふれてい
て、これらのほうがわたしは好きである。

「ゴースト・スナイパー」 ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳 文藝春秋 ★★★★
第一作「ボーン・コレクター」でリンカーン・ライム・シリーズがはじまってこれが第十作目となる。
人気ミステリのシリーズである。四肢麻痺のリンカーンだが、先進の医療技術と手術により右腕と右
手の自由をほぼ取り戻していた。これが今回のおおきなテーマになっている。動けないリンカーンか
ら動くこともある捜査官へと。しかし、物語りはそう単純には運ばない。逆転の名手ディーヴァーな
のでストーリーは二転三転いったいだれが主犯なのか。だれが犯行を企てているのか。真犯人はだれ
なのか。犯行の真の目的はいったいどこにあるのか。いかにもアメリカのエンターテーメント満載感
が半端ではない、ということを読後いだくことはまちがいない。そこにこそディーヴァーの真骨頂が
あるのはだれもが認めるところである。
アメリカ政府を批判していた活動家モレノがバハマのホテルでインタビューを受けているときに狙撃
されて殺された。距離は2000メートルもある地点からだと想定された。同時にインタビューをし
ていたジャーナリストとボディガードも死んだ。この事件はアメリカの諜報機関の仕業とだというこ
とで、その真相を究明するべくリンカーンに依頼がとどいた。そのことはすぐさま知られた。
『「スペンサー。犯行現場はどこだ?」
「ああ、そうか。バハマだ」
「四肢麻痺の男に何ができる?砂浜を這い回って空薬莢やタイヤ痕を捜すか?」』
ところが今回、リンカーンは現場へと出向くことになる。そこでリンカーンが見たものとは…。とい
うように事件は息もつがせないように次々と展開していくのである。さすが、ディーヴァーというし
かないのである。

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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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