ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
04 | 2017/05 | 06
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

旅のしかた
若いころからよく旅をした。
いつもひとりであてどもないような旅をした。
そのうちに、なんども出かけて行くところもできた。
そこにはおなじようにやってくる連中もいて、自然と話をするようになった。
しかし、いっしょに旅をするということはなかった。
若さがひとりの気楽さ、自由さを優先させた。

おなじところに何度も行くから自然と顔なじみになる。
だが、よくよく観察しているとそれぞれがすこしづつちがう旅のしかたをしている。
どんな旅がいいのかとは考えないが、それぞれの性格があらわれている。

ひとり旅をやたら強調する奴は、基本的にさみしがり屋で気が小さいのだ。
話しながら相手の顔色をうかがっているし、話しぶりに誇張が多い。
おまけにだれかの受け売りでは、と思わせるようなことがしばしば混じってくる。
すこしでも自分をおおきく見せたいという思いががうかがえる。
嘘をつくということではないから憎めないし、かえってほほえましい。
だが、どうも旅を観念的にとらえているようだ。

やたらにどこに行ったことがあるのかと聞く者がいる。
どこどこに行ったと言うと、かならずそこなら行ったことがあると言う。
観光地をきょろきょろとうろついている負けず嫌いの君がみえる。
旅は寂しいものなのだと彼の背中が語っている。

なんどもなんどもおなじ旅の話をする。
本人はまったく気がついていないようなのだ。
よほど楽しかったのか、それとも忘れがたいなにかがあったのか。
でもそんな話があるというのは本人にとっては幸せなことだ。
ただ聞いているほうは飽きるんだがと思いつつ、横の奴とアイコンタクトをとる。
許してやれよ、きっと辛いこともいろいろあるんだろうから。
と考えたとしても、直接的な言辞は慎むことにしている。

素直な若者は、どんな旅がベストなんですかなどと問いかけてくる。
(さあて、ベストな旅なんてないな。最悪だった旅ならあるが)

9180メダカ群泳

「なんでもいいんじゃない。好きなように旅すれば」
「その好きなようにがわからないんですよ」
「行きたいところに行けばいいんちゃうの」
「行きたいところ、うーん特にないんですよ」
「えっ、じゃあじっとしてれば」
「でも、旅したいんです」
「ははーん、旅に恋しているんやな」
「そうなんですか」
「そうや、旅したいんとちゃうんや。ひとり旅することがかっこいいと思っているのとちゃう?」
「うーん、そういうところもあるような気がします」
「人生、トライアル・アンド・エラーやで」
「試行錯誤が必要だというんですか」
「やってみなけりゃ、わからない。とにかくやってみるんや」
「でもどうやったらいいのか…」
「いや、やり方はたぶんわかっていると思う。失敗を恐れているんやな」
「そうかもしれません、万全の態勢を、と考えてしまうんですよ」
「恋愛もおなじやで、あたってくだけろや」
「じゃあ、ムッシュの旅のしかたを話してくださいよ」

さあて、どう話したものだろうか。
ところで、わたしはどんな旅をどのようにしてきたのだろうか。
しばし考えるのである。

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://moucheokuno.blog26.fc2.com/tb.php/1536-a6be9a70
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ムッシュ

Author:ムッシュ
島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー