ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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旅のかたち
人生はひとの数だけあり、まったくおなじ人生というのはない。
旅も同様に旅人の数だけあり、おなじ旅をすることはできない。
だが、他人はどんな旅をしているのかとは興味のわくところだ。
そういう意味では、他人の旅の話をきくのはおもしろいことでもある。

旅は非日常といわれ、ふだんの暮らしとはちがう。
ハレとケの関係といってもいい。
一昔前の旅行にはかならず新調の服を着たりしたのはそのせいだろうか。
また、旅は日常からの逃避だといわれたりもする。
しかしながら、いつかは日常にもどってくるという前提もある。
日常から旅へ、また旅から日常への循環というとらえ方もできる。

旅は人生のようだとも、人生は旅であるともいわれる。
つぎつぎと思いがけない出来事に遭遇していく旅もあるのだ。
かと思うと流れるようにすぎていったこともある。

美しい風景よりは人との出会いのほうが印象には残る。
なぜなんだろうか。
ヒトが社会性をおびた生物であるからなんだろうか。
こうして書いていてもつぎつぎと想い出はうかんでは消える。

いろんな顔が、そして島での別れの情景がよみがえる。
ちぎれんばかりにふられていた白いタオルが空に弧をえがく。
連絡船に乗るわたしは言葉を発することさえ忘れていた。
じっとその動きを光景をみつめているだけだった。
気がつけば、隣で女性が涙をうかべていた。
出会うということは、別れることを意味するのだと知った。

ずるずると滞在を続けるのは別れがこわいからだ。
笑って話したあとでひとりになると考えこんでしまう。
だれかを愛したということではない。
なにも約束することはなかった。
「流れ者に女はいらない」という映画のセリフ。
陳腐だと思っていたが、唐突にうかんでくる。
なんの関係があるというのだろうか。
それでも知らずしらずに視界がかすんでくるのだ。

3520天体観測台

こうした経験がいろいろと人生を教えてくれたのだといまでは思う。

人生は出会いと別れのくりかえしだと歌う。
メロディはこころのひだをふるわせるように響く。
いくつ越えればいいのだろうか。
どれだけ眠れぬ夜をすごせばいいというのか。
自問ともとれるなげかけに静寂だけがおしかえしてくる。
酒でも飲んで眠るがいい。
人間は忘れる動物なんだよ。
そう思っていたが、いまだに忘れないことがある。

悲しいから泣くのではない。
泣くから悲しいのだ、という。
では、なぜ泣くのだろうか。
こころのなかの無意識でニューロンが発火しているのか。

泣く人を見ていると泣けてきたりする。
もらい泣きするという。
こころも同時になにかをもらっているのだろうか。

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島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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