ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
04 | 2017/05 | 06
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

接骨院で読書
目覚めたら寝違えたのか首が痛い。それはしかたがないのだが、どうにも困った。仕事で車を運転す
るのだが、バックするときに首がまわらないので振り向けない。なるべくバックしないような経路を
考えたがそうばかりはいかない。紹介された接骨院に行くことにした。首に電気のマッサージだと思
うが電極を装着してしばらくじっとしている。その間、本でも読んでいてもらっていいですよと言わ
れた。前に書見台のようなものを用意してくれた。ときおり手をのばしてページをくる。首筋に電気
のインパルスが走るとなんとなく効いている気がした。最後には針の治療もあって、健康保険も適用
ということで二千円前後だったと思う。なんどか通っているうちにいつのまにか首の痛みは消えてい
た。効果があったのだろう。余分にもらって使い切らなかった湿布薬と軟膏が残った。しばらくはこ
れらを見るたびに接骨院でオシログラフの波打つ様子をながめながら治療したことが思いだされた。

8634ホテイアオイ

「裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす」 たくきよしみつ 講談社 ★★★★
天災、人災が起こるとかならずなんらかの今後の対策が声高にさけばれる。東北の震災は津波という
天災に加えて、沿岸部にあった原子力発電所の被害がかさなった。原発の是非はいろいろと論議のあ
るところである。原発をなくして、二酸化炭素の排出を増やす火力発電にするか。それとも併用して
いくか。自然エネルギー関連の太陽光発電とか風力ではベースの電力は担えない。これから先の人類
のことを考えるならば、原子力は捨て去ることはできない。とわたしは考えるのだが、そうではない
という方々も文科系(?)には多い。一種人気取り、言うだけの発言は気なる。是非、しっかりとし
た議論をお願いしたいが無理だろう。それとは別に、こうしたとき思わぬ人の本性を見ることもある。
『郡山のビッグパレット避難所に2ヵ月以上いたまさおさんは、自宅に帰って来るなりこう言った。
「避難所にいれば三食昼寝つきで何もしなくていい。毎日がお祭りみたいなもんだった。身体はなま
るし、このままだとダメになると思って戻ってきた。俺みたいに2ヵ月もあそこにいた怠け者は珍し
いべ」
 そもそも川内村20キロ圏内の線量はほとんどの場所で郡山市より低いのだから、何のために避難し
ているのかわからない。』
仮設住宅へ移るのを拒否し集団避難所から出ようとしない人たちも少なくないという。避難所なら食
費も光熱費も不要だ。おまけに集団避難所にいた人たちには後から補償金や慰謝料が支払われるらし
いと噂も広まっている。だから避難所周辺のパチンコ店は連日避難者で盛況だったのだ。というよう
に政府や地方自治体の対応、救援体制もおおいにかかわってくる。あのとき、あの政権でよかったの
かという疑問はあるが、わたしたちが選んでしまったのだということは胆に銘じる必要がある。では
あるが、実際の現地住人たちはどのように思ってあの時期を暮らしていたのか知るのは大切だ。たく
き氏から観たフクシマであることは言うまでもないが。なかなか興味深い話もたくさんある。

「ナイン・ドラゴンズ」 (上)(下) マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 講談社文庫 ★★★
マイクル・コナリーが描く刑事ヒエロニムス(ハリー)・ボッシュ・シリーズの一冊。ロス市警の刑
事であるボッシュは単純な強盗殺人と思われた事件の現場にむかう。だが、その被害者をハリーは知
っていた。かつて一度会ったことのある酒屋の店主で、銃で撃たれて死んでいた。中国生まれの店主
の殺害事件は捜査をはじめてすぐに背後に中国系犯罪組織の存在が浮かびあがってきた。その組織は
「三合会」という。その名は天と地と人との結びつきを象徴する三角形の旗をもっていることによる。
一七世紀に満州族の侵略から生き残った少林寺の五名の僧侶が秘密結社を創設した。もともとは満州
族打倒のためだったが、いつしか犯罪組織に変わっていった。みかじめ料支払いの関するトラブルな
のか。被害者の解剖の結果、興味深い事実がわかった。ゆがんだ銃弾三個と、薬莢一個がでてきた。
この薬莢は死体のなか、食道に引っかかっていたというのだ。
『フォーチュン酒店のカウンターの奥でなにが起こったのか、目星がついた、とボッシュは思った。
発砲犯の銃から排莢された薬莢のひとつが、カウンターの奥で床に倒れ、死にかけているジョン・リ
ーの上あるいはそばに落ちたのだ。』
それを店主は飲みこもうとしたのだ。貴重な証拠になるだろうととっさに判断したのか。捜査をすす
めているうちに、香港に住む娘のマディーが誘拐される。これには三合会がかかわっているのか。急
遽ハリーは香港へと飛ぶ。事件の真相は意外な結末をむかえるが、それは読んでのお楽しみ。ミステ
リ作家というのはいろんなことを考えるものですね。

スポンサーサイト

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://moucheokuno.blog26.fc2.com/tb.php/1544-177ae672
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ムッシュ

Author:ムッシュ
島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー