ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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テントのなかで読書
テントは張る場所を考えないといけない。寝ているあいだにネズミやリスが食糧を荒らすこともある。
その対策は必須だ。そういうこともあるが、昼間にテントのなかで寝転がっているのも気持ちがいい
ものだ。木陰であれば、涼やかな風がとおりすぎていく。リュックを枕代わりにして、高く脚を組ん
で寝ころんでみる。そのときコーヒーの香りがただよってくる。飲むかい。ありがとう。なにを読ん
でるんだい。カール・フォン・フリッシュさ。なんだ小説じゃないのか。ヒトよりミツバチのほうが
断然おもしろいよ。そうか、おまえって変わってるな。ミツバチのコミュニティには女王蜂が一匹だ
けいる。あとは働き蜂たちばかりだ。おなじミツバチに生まれてきても、ちがった一生をおくるんだ。
おまけにミツバチは高度な社会性をもった生き物なんだよ。有名な8の字ダンスで花や蜜の情報を仲
間に伝えるんだな。蜂だからハチの字ダンスというのじゃないけど、なんとなくおかしくなるよな。

N9512六甲山脈

「「婚活」症候群」 山田昌弘 白河桃子 ディスカヴァー・トゥエンティワン ★★★
まず「婚活」ということばは著者山田昌弘氏が考案した造語である。だが、そこから派生した〇活な
どということばが巷に氾濫するほどいまでは普通名詞になっている。だがその中身、本意については
誤解が多いという。「婚活」はそもそも少子化対策とリンクした概念であった。
『わたしや白河さんが、婚活の普及で目指していることの一つは、日本の男女交際の活性化でもある
わけです。日本において、男女交際が不活発であることがさまざまな問題を引き起こしているとわた
しは思っています。
 それは、未婚化、少子化をもたらして、日本社会の少子高齢化を促進します。そして、中高年の無
縁社会化など、さまざまな社会問題をもたらしていると思っています。』
だが結婚と出産とは密接にリンクしない時代になってきている。また経済的に結婚できないと思い悩
む男女もおおい。それはともかく一部の人たちには結婚への道は厳しく険しいものだと思われている。
『かつての結婚は「生活必需品」だったので、目の前の選択肢からとにかく選ぶことが第一でしたが、
もはや結婚は「嗜好品」になったので、「いい人がいたら結婚したい」「よりよいものを選びたい」
という気持ちは当然出てきます。』
もちろん人生において結婚だけがすべてではない。そう頭ではわかっている。では、ほかになにがあ
るのか。そう考えたとき、これだと言い切れない自分がいる。でもだれとでもとは言えない。
『女性は、収入が不安定な男性ははなから避ける。男性は、収入に自信がないから、声もかけられな
い。』
婚活は条件付ゆえにむずかしい問題をはらむ。愛と結婚とは別問題だとの冷めた認識もある。いっぽ
うで、愛情が感じられない結婚はできない。すべて完璧に整ったうえで結婚したい。だからますます
現実的には結婚から遠のいていくのだろう。見合い結婚があった昔のほうがよかったのだろうか。
『つまり、日本人は自分たちで結婚しようと思わなくても、ベルトコンベアの上に乗っていれば結婚
できたのです。それが、急に「結婚してもいいししなくてもいい。自由ですよ」と言われてしまうと、
自由に慣れていない日本人はすごくつらい。それでみんな迷っているわけです。』
そんな状態でいつまでもいると、結婚もできないのかという考えがよぎる。「婚活」とマスコミや自
治体が叫ぶほど、尻込みしてしまうのかもしれない。自由の慣れていない日本人はつらいよ。

「超老人の壁」 養老孟司 南伸坊 毎日新聞出版 ★★★
現代はコンピュータ全盛の時代である。ではそのコンピュータの原理はというとすべてを0か1で表
わす。それをデジタルと呼ぶ。慣れてくるとこの世のなかはすべてデジタル信号で表現できると思っ
てしまう。それを信じれば万能感が得られる。すべて同じじゃないかと錯覚する。
『それがコピーの社会なんですよ。0と1の社会。それは神経回路の社会なんです。神経回路ってい
うのは、神経細胞がつなぎ合わさって出来ている。回路の中に入ると、個々の神経細胞っていうのは
2つの状態しかとれません。ユニットになると、0と1しかとれないんですね。それを組み合わせて
いったものが、アルゴリズムです。今は全部、アルゴリズムで書ける世界になりつつある。(養老)』
世界なんかちょろいものだ。すべては我が手中にあり、なんてね。だがそうだろうか。
『神経回路網からみれば個々の神経細胞は0と1になるんだけれど、神経細胞を1個、回路から外し
てみると、面白いことに、0と1の間に無限の階層があるのがわかっちゃう。なぜかっていうと、そ
の細胞は今、休みの状態にあるか、興奮するかでしょ。
 でも、じつはこれ一発で切り替わるんじゃなくて、化学物質の溜まり方っていうのにもよるんです。
休みの状態から興奮する状態までには無限の段階があるんです。(養老)』
デジタルはある意味近似値なんだと思う。アナログな世界に住みながらもデジタルは憧れなのかもし
れないですね。脳は白黒はっきりが好きというか、そのほうが負担がすくないのでしょう。
『平和な時代の人は、身体の時代を「乱世」と呼びます。縄文は身体の時代で、弥生は情報化の時代、
意識の時代です。弥生の延長が平安で、それが壊れるのが『平家』『方丈記』の時代。江戸まで来る
と、またね、平和な時代になって、意識の時代になって、「何事も心掛け」って(笑)。
 それを一番象徴的に表すのが侍の言い分で、戦国の侍は「腹が減っては戦はできない」って言って
いたけど、江戸の侍は「武士は食わねど高楊枝」って言うんですよ(笑)。(養老)』
身体と意識は、まさにアナログとデジタルと対照を示しています。まあ、どちらがお好みでもいいん
ですけどね。

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島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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