ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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ナイトリーダー
日暮れて一日の労働を終え、夕食のあとのひとときに机に向かう。
スタンドの明かりに照らされた机の上に一冊の本がある。
ふとかたわらの本棚を眺めやれば懐かしい書名も多く、読んだ頃の記憶がよみがえる。
めがしらを揉みながら、あの本はどこに仕舞ったのだろうと思う。
窓の外の闇に眼を凝らせば、月明かりのなか影になった木の葉がふるえる。
そしてふたたび書物の森のなかへと、帰ってゆくのである。
と、このように思うだけで現実はまた別の姿をあらわすことのほうが多い(?)。

「エンジェルズ・フライト」(上)(下) マイクル・コナリー 扶桑社文庫 ★★★★
題名の「エンジェルズ・フライト」とはLAのダウンタウンにあるケーブルカーのこと。
その頂上駅で男と女の惨殺死体が発見された。
男は高名な弁護士、それも警察と敵対するような辣腕をふるっていた。
彼はなぜ、だれに殺されたのか。
ボッシュ刑事シリーズものなのであるが、相変わらずうまいものだ。
最後に、犯人がわかるわけだが、そのあたりは読んでのお楽しみというところ。
しかし、人の欲望、嫉妬などというものは恐ろしいものなのである。

「知恵の悲しみの時代」 長田弘 みすず書房 ★★★
『昭和の戦争の時代を、「知恵の悲しみの時代」として、
その時代に遺された本を通して書くこと。』と、あとがきにあります。
筆者の詩を多くは読んでいませんが、詩人であることは知っております。
『二十世紀の百年は、年月日がとりわけ重要な意味をもった百年。
なかでも年月日がそのまま歴史の状況を刻んだのは、
二十世紀に興って亡んだ旧ソヴェト・ロシアの七十年で、
ロシア革命(一九一七年)からソヴェト崩壊(一九九一年)にいたる旧ソヴェト・ロシア時代は、
ほとんど年月日の歴史と言っていいのかもしれません。』
ソヴェトは流星のように現れて、あっというまに消えていきましたね。

「ラスト・コヨーテ」(上)(下) マイクル・コナリー 扶桑社文庫 ★★★★
ボッシュ刑事シリーズ第4作、彼は意に沿わない休職の命令を受ける。
そんな中、夜自宅に帰る途中に蒼いコヨーテの姿を見る。
休めといわれても休めない、ある時期の日本のサラリーマンみたいですが…。
そんなとき、彼の母親が殺された未解決事件のファイルを手にする。
母親の娼婦であったマージョリー・ロウが殺されたのは彼が11歳のとき。
この事件を調べていくうちに、次々といろんなことが明らかになっていく。
彼が呟くことば、
『どんな人間でも価値がある。さもなければ、だれも価値がない』
生きていく上での、ボッシュの信条なのである。
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島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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