ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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なにげない読書
いまどきのことばでいえば、「なにげに読書」とでもなるのだろうか。
「なにげない」、から「なにげ」へと変化してゆく若者ことばは興味深い。
ただ単に短く発音するだけでなく、「なにげ」はどこか「はかなげ」に似ている。
脱力感をもあわせもったような「なにげ」に、若者の共感がよせられているのだろうか。
「なにげ」は彼らをとりまく雰囲気を表現してるように思うのは、考えすぎだろうか。

「斑猫の宿」 奥本大三郎 JTB ★★★★
斑猫って、ちょっと読めないかな。
ぶちねこ、ではありません、はんみょう、という虫です。
奥本先生の文章いいですねえ、ひょうひょうとしていて。
虫屋さんでは、養老孟司、池田清彦両氏の本も好きですよ。
『漁港だからトビと猫が多い。
多いというより猫だらけで、その猫がみんな小柄で人相が悪いのである。
「チョッチョッ」と呼んでみると、「何だこいつ」という顔で、
油断なくこっちの顔をを見る。
しかも、いつでも逃げられるように腰を引いている。
余所者に対して警戒心が強い。
親猫がそんなだから、子猫も同じ態度である。
つくづく家庭教育というものは大切だと思う。』

そんな光景に出くわしたことあるなあ、ハッハッハッ。

「指からウロコ」 和田誠 白水社 ★★★
とぼけたような、懐かしいようなタッチのイラストで有名です。
いろんなところに書いたエッセイなどだが、映画のことが多く書かれている。
ぼくはあまり映画は見ない、といって映画が嫌いなわけではない。
理由といってとりたてた思い当たらないのだが、
暗いところで長時間じっとしているのが苦痛である。
おまけに女性と一緒だったりしたら、これは耐え難い苦行になるだろう(笑)。
だから、映画館に出かけてゆくことが極端に少ないのである。
本文中に、ナット・キング・コールの娘ナタリー・コールのことが書いてあった。
いまはなぜだか忘れてしまったが、彼女のレコードを持っていた。
昔のことって、反芻して記憶にとどまってゆくってのはそのとおりだなあ。

「怒る技術」 中島義道 PHP研究所 ★★★★
ひさしぶりに中島先生の哲学論を拝読する。
『怒りといってもさまざまな種類がありますが、社会的に公認された怒りをもつのは
とても気楽なことであり、こうした怒りは、うさ晴らしにはなりますが、
あなたを根本において鍛えてはくれない。
中高年のサラリーマンに多いのですが、政治家の無策に怒り、官僚の無能に怒り、
不景気に怒り、若者の無気力に怒り、少女の性の乱れに怒り、子供の学力低下に怒り、
……と社会的怒りをたえず表明している。』
『私がこうした怒りに価値をおかないのは、そこには何の危ういところもないからです』
そうですね、自分は常に問題の外にいる、という意識ですから。
『相手に怒りを伝えることは、相手の怒りを受けとめることと対をなしている。』
『あなたは相手の語る内容を承認しなくてもいい。
しかし、相手が「語ること」それ自体を承認しなければならない。』

怒るときにも、冷静な判断力をもたなければならない。
実践するにはなかなかむずかしいですが、すこしでもできるようにしたいものです。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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