ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
09 | 2017/10 | 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

読むべからず
見てはいけない、といわれると見たくなるのが人情である。
食べてはいけない、といわれるとなぜかおいしそうにも思えてくるから不思議だ。
その伝でいくと、見せたいときには見てはいけないと言う。
食べさせたいときには、ことさらに食べてはいけません、という作戦もある。
そんなふうに考えると、本当のところはどうなんだと、なかなかむずかしい。
ではあるのですが、ここに取り上げた本はまず読まないほうが無難でしょう。
(読まれてしまったらネタばれになってしまうかな?ハッハッハ)

「やわらか脳」 茂木健一郎 徳間書店 ★★★★
ウェブ上での日記に手をいれたものだという。
書く行為というのはどんな方法でもいいのではないだろうか。
心情がはっきりと出ているところなどあっておもしろいです。
『一人ひとりの人生など、ちっぽけな存在でしかないが、
その普遍性の中にしか、この世界の普遍は宿らない。』
ちっぽけな存在をどう感じるのか、それが個々人の問題だ。
『死とはモーツァルトがもう聴けなくなることである、
と言ったのはアインシュタインであった。
まだまだ人生は続く、と残り時間を曖昧にしているから、
無限のような気がしているだけのことだ。』
『内田百が、「お腹が空いている」のは一番好きな状態の一つである、
と書いているが、私の場合、「判らない」というのは一番好きな状態の一つである。』

趣味の問題といえばそうだが、ぼくはお酒を飲む前の状態が好きだな。
『八百屋なんて、野菜や果物を持ってきて売っているだけだろう、
と思うようなやつらが社会にのさばって欲しくない。』
そうなのです。八百屋さんと話すと、けっこうおもしろいこと聞けます。
専横的、独断的、経済効率至上主義な人って、どこにでもいるものである。

「分類という思想」 池田清彦 新潮選書 ★★★
『分類することは思想を構築することだ。』
『しかし、ほとんどの人はそうはおもっておらず、
分類はただの道具だと思っているか も知れない。』
そうですね、でどう分類するかには主義主張がなければならない。
たとえそれがファッションのことであっても、である。
『われわれの日常は、のべつまくなしの分類作業だといっても過言ではない。
目の前のものが食えるか食えないか。
この男は敵か味方かそれ以外か。
特定 の異性をセックスの対象と見做すべきか否か。
分類は道具でなく、生きること自体である。』
そこまで意識したことはないですが、そうかもしれない。
分類する、分けるとは概念を増やし思考を深化(あるいは混乱)する作業でしょう。
しかし、この本は(ぼくにとって)ちょっとむずかしいかな。

「口は災い」 リース・ボウエン 講談社文庫 ★★★★
時代は二十世紀初頭、場所はアイルランドの片田舎。
小作人の娘モリー・マーフィーはレイプしようとした地主の息子を
抵抗したはずみで彼は頭を打ち死んでしまう。
殺人犯となったモリーは、アイルランドのその地を飛び出す。
そして警察に追われていたところをかくまってくれたキャスリーンの子供たちを、
肺病の彼女に代わって夫の待つニューヨークに連れていくことになる。
移民船のなかでは、モリーの嘘を嗅ぎ付けて脅してきた男オマリーにつきまとわれる。
しかし船がエリー島に着いた夜、彼は首を切り裂かれて殺されてしまう。
ここで登場するのが若き警部ダニエル・サリヴァン、おまけにどうもハンサムのようだ。
モリーはこの困難な状況をものともせず、犯人探しに立ち向ってゆくのである。
読んでいると、思わずチャールズ・ディケンズの世界とまちがえそうだ。
アガサ賞最優秀長篇賞を受賞したそうだが、なかなか読ませるなあ。
ひさかたぶりに、一気に読みすすめました。
シリーズとなって続いているそうですから、楽しみではあります。
はたして、モリーとダニエルの仲はどうなっていくだろうか。
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://moucheokuno.blog26.fc2.com/tb.php/439-18129def
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ムッシュ

Author:ムッシュ
島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー