ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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人はなぜ書き読むのか
読むということは、そこに書かれた文字があるからである。
書くということは伝え遺す以外、どこにその淵源をもっているのだろう。
やむにやまれない書きたいという衝動は、どこから湧いてくるのだろうか。
ふつう、人は考えを言葉にすると思っているようだ。
しかしものごとの筋道としては、逆ではないだろうか。
言葉によって考えが組み立てられていくのである。
極論すれば、言葉がなければ考えることもできないのではないか。
このあたりは、鶏と卵の関係に似ていなくもない。

「考える日々Ⅱ」 池田晶子 毎日新聞社 ★★★★
考える日々のなかで、疑問に思うことは多い。
幸福とはなんだろうか、不幸とはどういうことなのか。
『そうだ、不幸だからこそ、私は幸福になりたいのだ。
不幸な人は、言うだろう。
では、あたながそうなりたいと思っている、その幸福とは、何ですか。
どのようなことを幸福と思って、それを欲しているのですか。』
世間に溢れている、金銭、名誉、暮らしぶり、などなのだろうか。
そんなものを欲しているのではない、と人は言う。
ではなにかと重ねて問えば、答えに詰まって絶句するのではないか。
『おそらく、「欲する」というこのこと自体が、すなわち不幸なのである。
不幸だから欲するのではない。欲するということが、不幸なのだ。』
と彼女は言い、
『幸福は、欲するものではなく、気がつくものだ。』
とやさしく諭して(?)くれるのである。
しかし、こう幸福になりたい病が広まるとは、幸せな世の中である。

「座右の名文」 高島俊男 文春新書 ★★★★
とりあげられている十人は、新井白石、本居宣長、森鴎外、内藤湖南、
夏目漱石、幸田露伴、津田左右吉、柳田國男、寺田寅彦、斎藤茂吉(生年順)。
寺田寅彦の次なる句がいいですね、どこかで読んだことがある。
『好きなもの 苺 珈琲 花 美人 懐手して宇宙見物』
彼が五十八歳のとき、病床で苺が食べたいと言った。
それを伝え聞いた友人が、苺を、そして苺のシャーベットを届けた。
大正時代の初めの頃のことである。
それからしばらくして、寺田は亡くなった。
ときとして、人はその人物の素行について言及、批判することがある。
成人君主でもあるまいにと思い、また同時に残念でもある。
きっと、芸術も科学もなにもかも理解できないひとなのであろう、と。

「虫権利宣言」 奥本大三郎、海野和男 朝日新聞社 ★★★★
人の命は地球よりも重い、などと言った御仁がいましたね。
名言ではありますが、では他の生物の命はどうなのでしょうね。
一寸の虫にも五分の魂、こんないいことわざがあります。
虫を捕るのは絶滅につながるなんてお気楽な人たちは、開発には反対しない(?)。
また、虫の世界にも差別(!)がある。クワガタとゴキブリの差はなにか。
こんなジョークでも、まあお読みください。
『神様が世界で一番美しい国をフランスにつくったんだって
―それで?
―それじゃああんまり他の国民に不公平だからって、
世界で一番質(たち)の悪い人間をそこに住まわせたんだって、
それがフランス人
―ハ、ハ、ハ、そんなことを言ったのはドイツ人かイギリス人だろう
―いやフランス人
―よくわかっているじゃないか。』
フランス人と京都人の共通点なんてあるのかな…、などと思ったりもする。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
(´・д・`)
20001でした…。キリ番ゲットならずv-35

そういえば、私の好きな本の一節に
「貧しさの中で学んだ教えに感謝しなさい。
なぜなら、物を持っていない者が貧しい者ではないからです。
より多くを欲する者だけが貧しいのです。
真の安心は、持っている物のなかにはなく、
物を持たなくてもできることのなかにあります。」
というのがあります。

私は「ないものねだり」!
でも、最近は健康でいられることに、感謝してしまう時が多いですv-78
歳を重ねた証拠ですね…(^_^;)

お誕生日おめでとうございますv-22&おだいじに。
【2008/01/26 22:58】 URL | ねこまる #4euuRMTk [ 編集]

次回(?)はどうかな。
☆ねこまるさんへ
貧しいというのは、お金のことではないようですね。
お金は乏しい、というのがいいようです。
乏しくと幸福はなんの関係も無い。
ではあるのですが、それでも困る(?)方たちがいるようです。

なんだか、変な考え方が蔓延しているようではあります。
あまり気にしないでいきたいものです。
【2008/01/27 23:12】 URL | ムッシュ #- [ 編集]


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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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