ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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読んドラン
読書していてほんとうによかった、と思えるときがある。
日常の瑣末なことに(そう後で気づく)悩んでいるとき、気分転換にと読む。
読めば自ずと没入していき、我を忘れているようなこともある。
書物の世界のなかを生きているといってもいいだろう。
しかし、本には必ず終わりがある。
読み終わってからが本番だ、そう思わせてくれる本はありがたい。
それはけっして実利に役立つというようなことではない。
同時に、まだまだ多くの書物があることがひしひしと胸に迫りくるのである。

「終結者たち」(上)(下) マイクル・コナリー 講談社文庫 ★★★★
読者が待ちわびていた一冊がついに出たという感じでしょう。
主人公ハリー・ボッシュがロサンジェルス署の刑事に復帰するからである。
一度は退職して私立探偵になっていたのだが、思い断ち切れずに戻ってきた。
ボッシュが配属されたのは、エリートの集まる未解決事件班であった。
そこでキズ・ライダーとともに17年前に起きた少女殺人事件の再捜査にあたる。
昔の殺人事件調書を読みすすめていくうちに、いろんなことが分かりだす。
事件は解決への方向に進みだしたかに思えたときに敵が登場する。
本部長が替わって閑職に追いやられたアーヴィング副本部長であった。
またも彼の前に立ちふさがって脅しをかけてきた。
そして、事件は思わぬ方向へと変化していくのであった。
しかし、ボッシュの現在の年齢から推定して、あと何作書かれるのだろう。
これが、ファンの新たな悩みの種(?)にならなければいいのだが。

「定年後―豊かに生きるための知恵」 加藤仁 岩波新書 ★★★
団塊の世代が大量退職を迎える時期になってきた。
そこでいろんな行動が考えられるのである。
一部の人たちはそのときに備えて資格取得に励むことになるのだが。
『資格は、足の裏についた米粒にたとえられる。
取らないと気持ちが悪いし、取っても食えないということである。』
定年後には、どれだけの時間が残されているのであろう。
『二十歳から働きはじめて六十歳で定年を迎えたとすると、
それまでの労働時間の総計は二千時間(年間労働時間)×四十年間=八万時間になる。

では、定年後はのんびりとすごすことにする。
睡眠や食事、入浴時間を差し引くと、一日の余暇時間は平均して十一時間以上もある
八十歳まで生きるとすれば十一時間×三百六十五日×二十年間=八万三百時間である。
つまり定年後の余暇時間は、会社で働いた時間とほぼおなじということになる。』
これって、思ってた以上に長い時間ではないだろうか。
さて、その時間をどうすごしますかな。

「天の夜曲 流転の海 第四部」 宮本輝 新潮社 ★★★
この「流転の海」の第一部が出たのが、二十年前にもなる。
ひさしぶりに会った松坂熊吾はもう六十歳に手が届くところまできている。
妻の房江とひとり息子の伸仁(小学生になっていた)は、富山に住んでいる。
熊吾はひとり大阪で、新しい事業のために奔走している。
分厚い本を読みながら、筋とは関係なくこんなことを考えていた。
「事実は小説よりも奇なり」とは、よくいわれることである。
この本を読みすすめながら、つくづくそうだと唐突に思った。
では、人は小説になにを読むのか、読もうとするのか。
ただ、いろんな人生をそこにみて、わが身を振り返ろうとするのだろうか。
振り返ったとて、過ぎ去った時間を戻すことはできない。
こんな感想をもつゆえに、私は小説をあまり読まないのだろうな。
小説よりも奇なる事実が世のなかには多すぎるのである。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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