ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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続・札幌のひと
あくる日ふたたび会って、いろいろと話をした。

学校のこともあるけど、ほんとうは家を出たいのだ、という。
初対面の人にこんな話をするのは非常識かと思われるかもしれないけど…。
でも昨日の集まりに来た人たちを観察していて信頼できると思ったんです。
だからこんな話もしているんだと思います。
あなたにとっては、たいそう迷惑なことでしょうけど…。

ぼくはあわてて、そんなことはないですよと言った。
こころになにか苦しいことがあれば、話したほうが楽になるから。
ぼくが相手ではいい考えなんか思いつかないし、頼りないけどね。
話を聞くぐらいなら、あっ失礼、そういう意味じゃあないんだけど…。
あなたの話、真剣に聞いていますよ。

そんなに急いで弁解しないでも、分かっていますよ。
ごめんなさい、わたしっておかしいですね、自分でもそう思います。
だけど、どうして神戸に来たのかしら、自分でも分からないんです。
おまけにこうして見ず知らずのあなたを相手にこんな話をしたりして。
なんだか不思議な気がします。

そういって、じっとなにかを考えているようでもあった。

結局、いちど札幌に帰ります。
そして、これからどうするのがいいか、自分なりに考えてみます。
いろいろとお世話になってありがとうございました。
と、はじめて明るく笑った。
ぼくもなんだかほっとして、頑張ってくださいね、とあたりさわりのない挨拶だ。

別れ際に、手紙を書いていいですかと言った。
いいよ、住所はこれだからといってメモを渡した。
そのメモをバッグに入れると、まっすぐに駅に向かって歩きだした。
後姿を見守りながら、元気になってくれればいいがなあと思うばかり。

ぼくの悪い癖なのだろうか。
いつも所在なさげにしている女性をみると、つい声をかけてしまう。
華やかににぎやかに輪の中心にいる女性には興味がない。
というよりは、寂しそうな(勝手にそう思っている)ひとには誰かが声をかけるべき。
なら、ぼくがかけても問題ないのではないか。

でもね、それって誤解されるんじゃないのか。
と友人はいつも言うのだが、それなら余計にぼくがと力みかえるところがあった。
女性との付き合いはね、引き際がむずかしいんだよ。
そこんところ、よくわかってるんだろうな。

あたりまえだよ(といいながら、まるでわかってなかったというか、分かろうとしなかった)。
よく考えもしないで、ただそう思っていた節がある。

数日して、彼女からの手紙が届いた。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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