ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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誰の背中を見れば…
いまの子どもたちは物質的には恵まれている、などといわれる。
ということは、暗に精神的な飢餓の世界に住んでいるということをさしているのか。
ふつうに考えれば、子どもは周りの大人の姿を見て育つのである。
あたりまえのことだが、その言い草を聞いてそうしようなどと思うことはない。
自分の昔を考えればだれでもが分かる、あるいはそうだと気づくことである。
だから、彼らの姿はわたしたち大人の姿の鏡像なのだということもいえる。
勉強もしない大人が、こどもに勉強しろといっても聞く耳はないのである。

「オレ様化する子どもたち」 諏訪哲二 中公新書ラクレ ★★★★
人の言うことが聞けないこどもたちが多くなってきたと思う。
会話が成り立たないのである。こちらが話すことをまるで聞いていない。
これって、テレビに出てくる政治屋(家ではなく)に多いですね。
それと論理の組立て方がまるでちがっているのだ。
『大リーガーのイチロー選手が<成功とはあいまいなものだが、
それはまわりの人が決めるものではなく、あくまでも自分が決めるものだ>(要旨)
とテレビでしゃべっていた。
ああこれこれ、この世代のこの頑なさだとねと納得してしまった。
<成功とはあいまいなもの>の意味がまったくわからない。
イチローも自分の認める以外の「外」の価値を認めていないのであろう。』
これこれ、以前からイチローはなにを言いたいのか理解できなかった。
つまりは、こういうことだったのかという思いである。

「下流志向」 内田樹 講談社 ★★★★
学習することはなんのためになるのか、子どもたちは問う。
それは彼らの目に映る大人を見ての発言なのだろうと思う。
『「義務教育」という言葉を、今の子どもたちは「教育を受ける義務がある」
というふうに理解しています。
もちろんこれは間違いで、子どもには「教育を受ける義務」なんかありません。
子どもには「教育を受ける権利」があるだけです。
「その保護するところの子女に普通教育を受けさせる義務を負う」のは親たちの方です。』
進学することができないで就職していった年代からは想像もできない。
『教育の逆説は、教育から受益する人間は、自分がどのような利益を得ているのかを、
教育がある程度進行するまで、場合によっては教育課程が終了するまで、
言うことができないということにあります。』
そうはいっても、今の世の中を見ていると疑問は数々浮かんでくるのだろう。
そういうあなたはなんのために働いているのか。
そして、それでよしとほんとうに考えているのですか、の声が聞こえてきそうだ。

「イスラーム哲学の原像」 井筒俊彦 岩波新書 ★★★★
日本人でも日本でより外国での評価が高い人がいる、そんな井筒氏である。
まあ、逆の場合は数知れずということでもあるのですが…。
知られてもいなかったら、評価もなにもないので問題外なのである。
日本人があまり知らないイスラムの哲学の系譜をたどる。
その源流はギリシャ哲学にあるということも知らない人が多い。
スーフィズム(神秘主義)について書かれているのだが、なかなかにむずかしい。
しかし、イスラムの源流から説き起こす書に出会ったことは幸いである。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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