ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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読甲斐力
読んで、いろんなことを思うのだが、それは人それぞれである。
なにかを吸収し知識としたいと考える人も多いと思うが、どうなのだろう。
読んで記憶することと、知ることとはちがうものだと思う。
たくさん記憶しているから頭がいいということではないだろう。
それならば、コンピュータのほうがよほど頭がいいとうことになる。
これならばおかしいと分かるのだが、世の中そうは判定しないようだ。

「ゼルプの欺瞞」 ベルンハルト・シュリンク 小学館 ★★★
「朗読者」の著者で知られるシュリンクはミステリも書いている。
最初のほうにでてきたこの言葉に、ぐっときた。
娘を探してほしいという依頼人が私立探偵のゼルプに言うところ。
『「…だが、だからといってあの子がいったいどこでどうしているのか、
元気なのか、知らないわけにはいかない。
あんたは娘をもったことがないんでしょう。」
おれに娘がいようがいまいが、おまえの知ったことか―私は返事をしなかった』
この反骨的な主人公はナチ時代の検事という経歴を持っている。
でもって、なななんとゲーアハルト・ゼルプは69歳である。
ふつうでは考えられない年齢なのである。
こういうところからも外国作品を読むと驚くことが多いのである。

「趣味は読書。」 斎藤美奈子 平凡社 ★★
平凡社のPR誌でベストセラー批評をしたものを集めたものらしい。
さもありなん、という本が並んでいるのだが、この批評どうにかならんか。
まず、ほめることは少ない(それはそれでいい)。
だが、レッテル貼りで批評を終えるのはどうもいただけないし、おまけに下品だ。
読者だってそんなに馬鹿ではないのだから生半可な知識では納得できない。
もっと自分の意見で(なければないで、まあいい)堂々とやってほしい。
しかし、平凡社も昔はいい本をだしていたのになあ、残念。

「自分は死なないと思っているヒトへ」 養老孟司 だいわ文庫 ★★★
若いときなどとくにそうだが、自分が死ぬということが考えられない。
人生が70年とすれば、残りは何年ということが数字ではすぐに分かる。
しかし実感が伴わないのであるから、それは単なる数字でしかない。
『一般に、知ることというのは、知識を増やすことと考えられています。
しかしもちろんそうではありません。
私はよく学生に、自分が癌を宣告されたときのことを考えてみなさいといいます。
「あなたは癌ですよ」といわれるのも、本人にしてみれば「知る」ことです。
「あなたは癌ですよ、せいぜいもって半年です」といわれたときにどうか。
知るということを考えるとは、そいうことです。』
それで死を避けられるわけではないが、生を考えるきっかけにはなる。
そうすれば、死もそんなに怖がらなくてもいいのではないだろうか。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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