ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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森進一の困惑
歌謡曲の歌詞をめぐる騒動が一時世間をにぎわした。
歌手である森進一が、川内広範作の歌詞を勝手に変えて歌ったというのである。
どう変えて、あるいはなにかを付け加えて、という内容を問うたものではない。
問題は、そういう行為、感覚が許せないということらしい。

しかし、これは一個人が著作権を無視した行為というようなものではない。
広く日本の世間にある暗黙の了解事項が表面に現われたというしかないのだ。
だからあまり関心もなかったのだが、その面での指摘がないようだ。

日本人はもとより個人の権利というようなものの意識が希薄である。
というより、世間のなかで生きているという感覚が強い。
もちろん、人権意識は頭のなかでは分かっているつもりである。
だが無意識に過ごす生活に、その感覚は乏しいといわざるを得ない。

小学校の図書館には必ずあるダイジェスト版の世界文学全集なるもの。
なぜオリジナルを読ませようとしないのだろうか。
こんな描写(例えば性的な)はこどもにとってよくないと勝手に削除する。
それでストーリーのつじつまがあわなくなると、あうように改変する。
理由はこどもに分かりやすいようにとの配慮からなのだ、という。
そもそも、文学作品はダイジェストできるものなのであろうか。

ビルの建設現場に行けば、設計図と称されるものはある。
しかし設計図どおりにできあがる建築物が日本にあるのだろうか。
設計図におかしなところがあれば、どんどん変更してゆく。
建物として不都合のないようにとの配慮のもとにである。
改竄しているという意識が当事者にまったくないのである。
だから、日本では一部の有名な建築家を除いて設計者の地位はけっして高くない。

森進一氏の困った様子が手にとるようにわかる、気がするのである。

3433澤の鶴
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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