ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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読みたちぬ
人間は有史以来いくたびもの戦争を経験してきた。
この次に世界的な規模の戦争を起こしたならば人類は破滅する。
そんなことは誰でもが知っていることであるし、常識で分かることなのだ。
しかし、いまも世界のどこかで戦火のあがらない日はないくらいだ。
宗教もけっして戦争を抑止する力とはなり得ないないようだ。
戦争を経験した人々はどんなことを思っていたのだろうか。

「日本のいちばん長い夜」 半藤一利 編 文春新書 ★★★★
この座談会は昭和三十八(一九六三)年六月に行われた。
座談会に登場したのは三十人。
ある人は帷幕のうちにあり、ある人は前線に、ある人は捕虜収容所にあった。
そんななかのおひとり、松本俊一氏の発言です。
『原爆の研究や開発はどこの国でもやっていました。
ヒトラーもやっていましたし、日本だって微々たる規模ではありましたが開発しようとしていた。
しかしアメリカは、完成した原爆を日本に対してだけ使用するという決定をし、
さらにいつ落とすか、日本のどの都市に落とすかという検討を、
じつに具体的に、粛々と進めていました。
同じ敵国でもドイツに対しては落とさないという判断があった。』
戦争はどんな理由(これはどうとでもつけられるものです)があろうとしてはならぬ。
そんなことが分かっていても、してしまうのが人類なのであろう。
でも、どんな経緯があったのかを知っておくことは大切なことであるまいか。

「女ざかり」 丸谷才一 文藝春秋 ★★★
丸谷氏の小説もいちど読んでみたいと思っていた。
テーマにそって書くのだろうけど、またちがったものも読んでみるか。
新聞社に勤める女性(論説委員になったばかり)と大学教授の不倫。
おまけに哲学の教授であるからしてこういうことをいうのだ。
『神の死といふ事件があってから、いや、これは日本の場合も含めて、
宗教が力を失ってからと言ふほうがいいけれど、
人間は神とか仏とかまあさういふものを信ずる代わりに、
ロマンチックな愛を信ずるやうになった。
ところが、このロマンチックな愛の象徴に一番なりやすいものが偶然なんだ。
どうもさうらしいや』
なぜか旧かな遣いがしっくりとくるのである。

「動物の言い分 人間の言い分」 日高敏隆 角川書店 ★★★
生きるにいろんな戦略がある。
それは動物も昆虫も、蝶も同じかもしれないな。
『敵に早く憶えてもらうために、ヤドクガエルたちは、
じつに派手派手しい色彩もようをしている。
思わず目を魅かれるほど美しい。
 だが、昔からいうとおり、美しいものには毒がある。
ヤドクガエルたちにかぎらず、体に毒をもつ動物たちは、
すべて美しく目立つ派手な「衣装」をまとっている。』
これを人間にあてはめるのは、無理があるというものだ。
なぜなら例外のない法則はない、のであるから。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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