ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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長月に読む
秋は夜長になりぬる、こんなところから夜長月の異名もある長月になったという。
月はおおむね夜に眺めることが多く、秋にかけては空気もいちだんと澄んでくるようだ。
青白い冴えた光りを放つ月は数々の寓話をも生んできたことだろう。
人類は月の裏側をも見たいと望み、そのことにも成功した。
しかしそのことによって、逆に失うこともあるというパラドクスが夜空にうかぶ。
知ることによってロマンスの輝きが消えることも、またよくあることである。

「多重人格殺人者」 上巻・下巻 ジェイムズ・パタースン 新潮文庫 ★★★★
名門私立小学校に通う財務長官の息子マイクル・ゴールドバーグ。
とその仲良しの有名女優の娘マギー・ローズが算数の教師に誘拐される。
犯人はわかっているが捕まえられないままに、身代金を要求される。
受け渡し人にクロス刑事が指名され、まんまと金だけを奪われてしまう。
そんな捜査でシークレット・サービスの要人警護課長、ジェジー・フラナガンと知りあう。
だが事件の真相は意外な結末へとすすんでゆく。
それに加えて、犯人は多重人格者だというのである。
ひとりの人間のなかにいる殺人者ゲイリー・ソーネジと善良な市民ゲイリー・マーフィ。
裁判での心神喪失状態の認定というのは、なかなかにむずかしい問題だ。

「トンデモ科学の世界」 竹内薫+茂木健一郎 徳間書店 ★★★
書名からはいかがわしい詐欺師の話かとも思うが、筆者を見ればそうではないと分かる。
もともと科学とは仮説の積み重ねであり、いつでも覆る可能性があるのはニュートンしかり。
ではあるが、科学的思考というものがあり、それを身につけるにこしたことはない。
だがこの態度がすべての科学者に具わっているかというと、はなはだこころもとない。
しかしながら、期待した(?)内容とはちがっており、いまひとつ興味がわかなかった。

「神経内科医の文学診断」 岩田誠 白水社 ★★★
西欧の小説を読んでいると、よくじっと相手の目を見たりする場面がでてくる。
『西欧人が相手の目を見て話すことの意味が少しわかったように思った。
ここに書かれているような瞳孔反応は、
相手の話の中身が嘘か本当かをたちどころに示してしまう可能性がある。
西欧人は、これを読みとるために会話相手の目を観察するのではないだろうか。
日本人同士だと、たとえ一メートルも離れていなくとも、
相手の瞳孔の大きさを確認することなどできはしない。
だから相手の目を見ていても、得られる情報が西欧人よりずっと少ない。
こんな理由で、西欧人は日本人の言明の中の
「本音と建て前」をよく読みとれないのではなかろうかとまで考えるのである。』
相手の目を見て話しなさい、というのは日本人にあっていないのかもしれない。
もちろん、瞳孔の開閉は発汗と同じように心理の変化を表わしてわしているのである。
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島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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