旅は伊那もの鯵なもの

2008-12-04 | 22:33

つぎつぎと帰る仲間を見送って、しばしぼくは横になった。
だが、相方とねこまるさんはまたしても砂湯にでかけていった。
(よくまあ、ふやけないであることよ)

4473マンホール蓋

初冬の夜は早い。
BBとぶらりぶらりと「チョロ松」へむかう。
途中で湯帰りのふたりと合流するが、いい顔色だ。

4475チョロ松

さて、ここがあの有名なところなのである。
いつからのことなのだろう。
日本人の「とりあえず、ビール」という言い草。
なにごとにおいても、白黒をつけない、自己主張しないことの裏返しか。
それとも相手の出方をさぐってのことだろうか。
でもまあ、ビールがうまいのである。

4478しらこ

どれもこれも美味しかったのだが、これは最高だな。
「かも吸い」と書くのだろうか。
残した汁に白いごはんをぶちこんでかっこむ。
ああ、えもいわれない味だなあ。
散々にのんでたべて、堪能しました。

4483かも吸

翌日は火曜日、だが会社は振替休日で休みにしてある。
いまごろはみな仕事に精出していることだろう。
もちろん、BBもスーツ姿でおでましである。

帰るまえに地元の酒屋に案内してもらう。
ずらりと焼酎のビンが棚を埋めている。
壮観だ、ながめていてもあきないなあ。
ふむふむよラベルを読み、芋焼酎を五本と梅酒一本をえらぶ。
宅配便で送ってくれるから便利になったものだ。
送料もたしか600円くらいだから、六本ならたいしたことはない。

4486焼酎棚

4487銘柄

ホームからながめる別府の町はあんがいに山が近い。
アナウンスの声をききながらこの旅を反芻する。

若いころはひとりで歩いた。
自転車でも走った。
雪の峠なら自転車をかついで越えたこともある。
野宿をしたこともあった。
駅のベンチでも公園のベンチでも寝た。
夜汽車ではポケットビンのウイスキーをのんでいた。
ヒッチハイクもやった。

さみしいと感じるひまもなく旅した。
なにかを探してもいなかった。
ただどこまでも歩いていたかった、ような気がする。

通りがかりのおばさんに食べものをもらった。
知らないおじさんがビールをすすめてくれた。
いつも、ありがとうともはっきり言えないで頭をさげた。
ぼくが笑うとおばさんやおじさんも笑った。

そんな思い出がときによぎるのである。

4488特急ソニック

またいつかこの町を訪ねることができるだろうか。
できれば限りない幸せであるような気もするのである。

Theme : 真鍋島の愉快な仲間
Genre : 旅行

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