ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
07 | 2017/08 | 09
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

障害読書
人生をおおよ80年として、そのうちで読書できる期間を60年と仮定する。
ところで一年間に100冊の本を読むとして、生涯で6000冊である。
頑張って(?)その二倍読んだとしても、12000冊にしかならないのである。
しかならないと書いたが、これを少ないと考えるか多いととるのかはその人次第だ。
これは各人が考え判定することで、ここでは問題としない。
では限られた時間のなかで、なにを読めばいいかをどう判断するのかという問題がある。
しかしこの問題は、読まないと判定できないということがジレンマのタネになる。

「ホームレス中学生」 田村裕 ワニブックス ★★★
昨年のいつだったか忘れてしまうほど前に図書館に予約していた。
ベストセラーになった本であり、はっきりは知らないが100万部を売ったとかきいた。
いちど読んでみるか、ぐらいの感じで興味をもったのだった。
ホームレス中学生というネーミングがヒットした要因でもあったのだろう。
中学生が家をなくしたらどうするの、とみんなが考えて購入したのではなかろうか。
しかし、世間は捨てたものではない、ということがわかって読者は安心する。
だからといって、自分も同じような境遇にある人を助けようと思うかどうかは別もの。
読み終えて、すこし気になるところがあった。
中学生に一日2000円の生活費は多いのではないか。
もちろん、食費だけでというわけではないだろうが、世代のちがいを感じる。
彼のこれからのお笑い生活を見守りたいと思うのである。

「二重人格」 ドストエフスキー 岩波文庫 ★★★
九等文官ヤーコフ・ペトロービッチ・ゴリャートキンのかくも不思議なる物語である。
サンクトペテルブルグ(のちにレニングラードとも呼ばれた)に暮らす下級官吏である。
ロシア帝国の首都であり、、「北のヴェネツィア」といわれる美しい運河の街である。
ゴリャートキンはあるとき、まったく彼とうりふたつの人物に出会うのである。
こうして二人のゴリャートキンがいろんな事件を起こしてゆくのであるが…。
人格が分裂した人のこころはこうなのだろうか。
だれもが同じような状態に陥りそうな気もするのである。
現代は多重人格などと話題になることがあるが、まずは文学にその兆しがあらわれる。
しかしながら、どうもロシア文学は名前がおぼえにくくて読むのに難儀するのである。

「黄砂 その謎を追う」 岩坂泰信 紀伊國屋書店 ★★★★
タクラマカン砂漠からはるか日本までやってくる黄砂とはいったいどういうものなのか。
どんな成分で、どのようなルート(高度)を、どの時期にくるのだろうか。
そんな疑問にとらえられた研究者は、その謎の解明にのりだしてゆく。
地球環境問題がクローズアップされるなか、黄砂もふたたび注目をあびてきた。
「黄砂は酸性雨を緩和する」、「黄砂は地球温暖化(寒冷化にも)に関係する」などと。
海に降下した黄砂はプランクトンに食べられもするのである。
『海の生き物の動向は、地球環境を左右する。
海では膨大な量のプランクトン等の微生物が生まれては死んでゆく。
プランクトンは成長するときに海中の炭素を取り込んで骨格や殻を作る。
死骸は海底に沈んで、分厚い炭酸カルシウムの堆積層を作る。
この炭素は、もとはといえば大気中にあった炭素なのである。
よく「大気中のCO2は海に吸収されている」という言い方をするが、
吸収して貯め込んでいる主役は海洋プランクトンである。』
すべての連鎖は単純ではない、と強く肝に銘じておかないといけない。
しかし単純な理論ほど人々を引きつけるから、ときにとんでもない理論が流行する。
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
こんにちは
頑張って下さい!!
応援、ポチ、ポチ。
また来ますね!!!
【2009/03/24 08:19】 URL | 元塾講師中里によるアフィリで楽しく毎日が給料日 #- [ 編集]

こんばんは
☆中里さん

だんだと春めいてきましたね。
暖かくなると気分まで変わるのが不思議です。
これもヒトは自然の一部ということでしょうか。
【2009/03/24 23:13】 URL | ムッシュ #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://moucheokuno.blog26.fc2.com/tb.php/670-443e8257
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

花粉 黄砂

花粉症と黄砂の関係 2006年、大分県立看護科学大の市瀬孝道教授らはマウスの肺に、アレルギー症状を起こす卵白アルブミンと黄砂を注入し実験。卵白アルブミンだけでも気管支などに炎症が起きたが、黄砂を入れた場合に炎症はより強かったとの報告があります。 ...(続きを 本日のビジネス・芸能業界注目デイリーニュース【2009/03/23 01:17】

プロフィール

ムッシュ

Author:ムッシュ
島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー