ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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閑談
寒くなるとからだを縮めるようにするのは、体表面積を小さくして放熱をすくなくするためだ。
それによって体温の低下をできるだけおさえようとする本能的行為なのだ。
だがいちど冷えてしまった身体を温めるにはどうすればいいか、としばし寝床のなかで考える。
熱とは分子の振動であることは、電子レンジの原理でだれもが知っている(?)。
だから身体を振動させればいいのだ、寒いと震えがくるのはそのことの証しでもある。
しかし、しばしば「うるさいわね、じっとして寝られないの」という叱責がとんでくるのである。

1511木立

「脳の進化学 男女の脳はなぜ違うのか」 田中冨久子 中公新書ラクレ ★★★
ずいぶんと前に著者の「女の脳・男の脳」という本を読んだことを憶えていた。
書棚にならんでいたこの本を手にとってなんだか懐かしい気がするのは変かな。
その後の理論の発展はどうなっているのだろうかと興味をおぼえたのである。
脊椎動物門・哺乳綱・霊長目・ヒト科・ヒト属・サピエンス種・サピエンス。
これが現代人の生物学上の学名ということになっている。
本当に、堅いものを食べると脳を刺激するのだろうか、という一節があった。
『餌の堅さ・柔らかさは、雄ラットには視覚・空間知覚の神経機構形成に何の影響も持たないが、
雌ラットに対しては強い影響を持つのである。
しかも、脳を刺激するので発育に有用だ、といわれた堅い餌は、逆に、
視覚空間知覚の神経機構形成に悪影響をおよぼすらしい、ということがわかった。』
ラットとヒトはちがうというなかれ、多くの言説はラットの実験結果から導きだされているのだから。

「春の数えかた」 日高敏隆 新潮社 ★★★★
思い込み、安易な連想、勝手な解釈によって人々は生きている。
それはそれで別にどうということはないのだが、事実が判明しても頑として認めない御仁もいる。
そんなことを考えながら読んでいたら、こんな文章が目についた。
『ところが熱帯では、夕方の六時半ごろ日が落ちたら、たちまちにして気温が下がる。
コナキタバルなどという大都市はべつにして、田舎では夜は涼しい。
日本では暑くて寝苦しい夜を「熱帯夜」と呼ぶが、あれは熱帯に対して失礼である。
熱帯の夜は涼しいのだ。』
これを読んでどう思うのか、熱帯夜なんて勝手なことを言ってたがほんとうはそうではないのか。
と感じる人は素直な人だと思う。
わたしはどうかというと、熱帯夜というよりは夏の都会の夜が暑いのはどこもおなじなんだな。
つまりは、クーラーの排熱で夜が寝苦しくなっているだけではないか。
元凶(?)は文化的な生活を望む人々の側にあるのではないか、などと考えるのである。

「性転換する魚たち」 桑村哲生 岩波新書 ★★★
性転換する魚がいることは、わりあいによく知られている。
しかし哺乳類や鳥類などの陸上動物は性転換しないのだ(ヒトの場合は別とする)。
『それは性転換のコストが大きすぎるからだ。
魚類は水中で体外受精ができるのに対して、
陸上にすむ哺乳類は空気中に精子を放り出すわけにはいかず、
交尾によって精子をメスの体内に送り込まねばならない(体内受精)。
そうすると、交尾器(生殖器官)の構造がオスとメスで大きく違ってくる。
この体構造の性差が大きくなればなるほど、
性転換するための時間とエネルギーのコストも大きくなる。
したがって、利益よりもコストのほうが大きいと、生転換しないほうがよいという結論になるのである。
ちなみに、水中にすんでいる魚類でも、
交尾器の性差が著しいサメやエイなどでは性転換は進化していない。』
なるほど自然はやはり一筋縄ではとらえられないということだろう。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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