ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
07 | 2017/08 | 09
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

福高禅寺
ここ八幡浜の穴井にくるのは二年ぶりだ。
今回も各地から集まって12名になった。

段々畑が海岸にせまる道を走る。
前回と同じように海岸べりの駐車スペースにとめる。
寺へと向かっていると、二階の事務所らしきところから喪服姿の男性がおりてきた。

「どこへ行かれるんですか」
「お墓参りに、福高寺さんへですが…」
「あそこは町の人が借りてる駐車スペースなんですよ」
「そうですか、どうすればいいでしょうか」
「こちらの公民館の近くにとめられたらいいでしょう」
「どうもすみません、すぐ移動します」

というような会話があってふたたび車を動かす。
運転手以外はそこにたたずんでしばらく待っていた。

「どちらから、来られたんですか」
「いろんなところからなんですよ、九州や関西からなんです」
「そうですか、遠いところをご苦労さまです」
「どちらのかたのお墓ですか」
「Kさんのですが」
「今日はお葬式があったんですが、住職さんももうもどっていると思いますよ」
「ありがとうがざいます」

そう言って歩き始めると急に雨が降りだしてきた。
(やはりそうなる運命であるらしい)
(Kさんの懐かしくてながす涙でもあるのだろうか)

1772羅漢

寺の門をくぐり、玄関で挨拶する。
どうぞとみちびかれて本堂へと向かう。
ご住職が遠路はるばるこれれたのですからいっしょにお参りしましょうとおっしゃる。
線香を順にあげるなか、お経は穴井の空へとたちのぼるかのようだ。
またきたよ、とこころのなかで呟きながら合掌するのだ。
本堂で円座になりお茶をいただいて、ご住職としばらく話した。

「Kさんとはどういうお知り合いなんですか」
「若いころに旅先で知りあったんですよ、みんな」
「別府、新居浜、笠岡、倉敷、大阪、堺、宇治、奈良と神戸です」
「それはそれは、いいご縁ですね」
「不思議な感じをいまでももつことがあります」
「しっかりした考えをもたれた女性でした」
「そうですね、残念なことでした」
「またお参りにおこしください」

1769福高禅寺

いつしか雨はあがっていた。
ゆるやかな坂をのぼってゆく。
おおきな大変立派な墓である。
はるかに海が見える。
にぎやかなわれらの声が山にこだまする。

1766穴井の海

またくるから、と後にした。
スポンサーサイト

テーマ:真鍋島の愉快な仲間 - ジャンル:旅行

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://moucheokuno.blog26.fc2.com/tb.php/769-1b2ddee0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ムッシュ

Author:ムッシュ
島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー