ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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記憶正しく
どちらかというと、映画を見るよりは本を読むほうがいい。
はてどうしてなんだろうと考えると、わたしは思考のスピードが遅いのだと気づく。
ちょっとした言葉でも、そのときはなにも思わず、後にそうかと膝を打つようなことがたびたびある。
だから、あのときにそのことに気づいていれば人生変わっていたかもしれないな、とも思う。
記憶しているということは、多くの場合、単なる記憶ではなく反芻していることを意味する。
当然、反芻する過程で変形、改変、省略等がおこなわれていることはおおいにありうる。
もちろん、そのことを本人が自覚、意識しているかは疑問ではあるのだが…。
だから美しい記憶が世のなかにあふれているのを、不思議だとも思わない。
多くの人が、清く、正しく、美しく、生きたい(生きてきた)と考えるのに嘘はないのだ。

5227アスリート猫

「ヒチコックに進路を取れ」 山田宏一・和田誠 草思社 ★★★
書名はもちろん有名なヒチコック作品「北北西に進路を取れ」からきている。
ミステリ、サスペンスものに技量を発揮したヒチコック監督だが、映画にもセオリーがあるという。
そのヒッチコックのセオリーとはこういうものだそうだ。
『映画は本質的にサイレント芸術であって言葉なしにヴィジュアルに描くものだ』
サイレント時代からの監督だからというわけでもなさそうだ。
視覚芸術の映画でくだくだとした説明が続く場面を想像すればいい。
すっかり興ざめどころではなく、眠くもなってくるのではないか。
度肝を抜かれるような場面は、ほとんどセリフなどなかったのではないか。
黒澤の「用心棒」で、三船がジェリー藤尾の三下の腕を切り落とすシーンなど思いだす。
その腕を野良犬がくわえてトコトコと走り去る姿などユーモアがあり秀逸だった。
テレビでも「ヒッチコック劇場」というのがありました。
ヒチコック自身がずばり「ヒッチコック劇場」の面白さを、こう解説している。
『1 殺人はきれいなものじゃない。
 2 暴力は正当な理由がなければ退屈である。
 3 本当の気難し屋はひとりもいない。
 4 犯罪は引き合わないが、楽しいものであることは確かだ。
 5 遊びが大切だ。』
ヒチコック氏は、なかなかの遊び心ある人だったようである。

「イギリス・ニッポン 言わせてもらいまっせ」 高尾慶子 文春文庫 ★★★
高尾さんの「イギリス人はおかしい」を読んだのはいつだったのだろうか。
確か彼女の文庫本が書棚に二三冊あるのではなかろうか。
あいかわらず元気で威勢がいいおばさんであるのに安堵した。
『歯に衣着せたような報道を聞かされたり読んだりしなければならない国民は不幸だ。
また、自国を侮辱し続ける人の本を読まされ続ける読者も不幸だ。』
だから、彼女は書かずにはいられないのである。
『私は怒りを笑いの文章にすることを心がけている
そのために、時に関西弁を配し、使用する。
関西弁は強さや硬さを柔らかくする作用があると信じているのである。』
姫路のご出身であるから、関西弁も無理がない。
まだまだ頑張っていろいろ言いたいことを書いて読ませてください。

「凍った地球」 田近英一 新潮社 ★★★★
副題に「スノーボールアースと生命進化の物語」とあるように氷で覆われていた地球がテーマだ。
『かって地球の表面は完全に氷で覆われていたという驚くべき事実が、
ここ十年で明らかになってきた。地球上の生命は、海があり温暖な気候を持つ地球という
ゆりかごに育まれてきた、というこれまでの地球史観は崩れ去り、
生命は大絶滅の危機に瀕するきわめて過酷な試練を何度も強いられてきた、
と考えざるを得なくなってきたのである。』
この「スノーボール仮説」(全球凍結仮説)の成立とそのもつ新しい地球史観を紹介している。
かってこの地球上を支配していた恐竜たちは氷河期のために絶滅してしまった。
地球温暖化などと世間はうるさいが、地球史的には氷河期にむかっているらしい。
さて氷河期到来が優勢な意見になれば、二酸化炭素をおおいに排出しよう、となるのだろうか。
しかし、そのときには石油はもう枯渇しているだろうし、人類が生きのびているかどうかは疑わしい。
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島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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