ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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輪行袋
世間は盆休みのさなか駅へと歩いていると、ホームにおやっと思う光景があった。
あれは輪行袋だな、と思われるバッグを足元に置くふたりの青年がいた。
楽しそうに話しているのはこれから出かけてゆく先のことだろうか。
それともすでに過ぎ去った輪行の旅のことだろうか。

輪行袋というのは自転車を分解収納するキャリングバッグのことだ。
列車やバスに乗せるときには、そのままの状態では邪魔だし許可がおりないのでこれに納めた。
ぼくが若いころは当時国鉄(いまはJR)や私鉄によって対応がまちまちであった。
いくばくかの金額(忘れてしまった)を払ったのだが、ときに無料ということもあった。
また駅員さんも対応がわからず、車内持ち込みを断られることもあったのである。

すこし遅くなった会社帰りのホームで輪行袋を見かけることがあった。
当時正式に認められていた競輪選手のものであり、夜行列車を待っているところだったりした。
かっこよくもあり、でもすこし人生の影(社会的な地位は高くなかった)を感じる彼らの姿だった。

いまでもときおり最初の輪行の旅を思いだす。

二十歳のころだっただろうか。
和歌山駅まで電車で行って、帰りは伊勢から近鉄で帰ったと思う。
会社に休暇を申請して、紀伊半島を一週間かけてのんびり走った。

1864潮岬

潮岬灯台では越前大野からきたんですという女性ふたり連れと知りあった。
ぼくよりもだいぶ年上だと思ったが、明るくていかにも旅行が楽しいというふうだった。
なにかの話のひょうしに失恋したんです、というようなことをいった。
とてもきれいな人だったから、こんな女性でもそういうことがあるのかと驚いた。

もうバスが来るわと、あわてて灯台を駆け降りた。
停留所までいっしょに走って、まだバスはきてなくて、ハアハアと息をはずませた。
その様子がなんだかおかしくて顔をみあわせて笑った。
でももうだいじょうぶ、こんなに笑えるようになったしと言った。

そのときいっしょに記念撮影したモノクロ写真だけが残っている。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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