ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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震災を思いだす
昨日の午後二時四十六分に、三陸海岸沖で大地震が発生した。
国内での観測史上最大の地震だそうだ。地震の被害というのは、すぐにはわからない。
阪神大震災のときもそうだった。あのときは地震のあとの火災でより多くの方が亡くなった。
あのときの教訓が生かせるのだろうか。今回は直後におきた津波の被害が想像を絶している。
これから被害の全貌が徐々にあきらかになっていくと思うが、まだまだ救援の手は必要だ。
ライフラインといわれる電気・ガス・水道の復旧にはかなり時間がかかる。
まだまだ寒い気候が続くと思われるが、体調を崩さないようにしてこの困難を乗りこえてください。
阪神大震災のときには、避難所で食べものや場所をめぐる諍いなどもあったと聞いた。
こんなときこそ助けあいである。今後、二次的な被害がひろがらないように願うばかりである。
不幸にも亡くなった方々には、遠くの地から黙祷をささげたい。

0032追悼

「スカートの中の秘密の生活」 田口ランディ 洋泉社 ★★★
田口ランディさんって、お笑い芸人(?)の方かなと一瞬思ったり、モデルさんなのかなとも。
本書を読んで、そうではないことを確信しました(笑)。
『私の本名はケイコだが、私はケイコって名前はあまり好きじゃない。
小学生の時、クラスに三、四人はケイコという名前がいた。個性のない名前だなあと思っていた。
だいたい、私のケイコは「けい子」とひらがななんだ。意味がないじゃないか。』
と思ってそんな話をしたらば、
『「そんなことないよ、けい子っていい名前だと思うけどな。利発そうで」と言ってくれた男がいた。
その「利発そう」というフレーズは私の自尊心をとても満足させてくれて、
私は「そーかなあ」とすぐその気になった。』
小生にも知ってるケイコさんがいるが、ケイコという名前の女性はたしかに利発そうな気がする。
だからランディなどというペンネームにしているのかな。
この題名、もちろん上野千鶴子さんの本のもじり(パロディというよりは)なんでしょうね。

「散歩の収穫」 赤瀬川原平 日本カメラ社 ★★★
まえがきにこうある。
『カメラは散歩の導火線だ。カメラの好きな人ならいうまでもないことだが、
散歩するのにカメラがあると、ものを見る好奇心に火がともる。』
人は歩きながらなにげなくいろんなものを見ている。
見ながらも、自分に危害がないと判断できれば、なにごともなくすぎていくのである。
だがカメラをもったり、なにか別の関心があったりすると、同じ光景がちがった意味をおびるのである。
車好きのひとが車に乗ると、車体全体に体が拡張されたように感じるという。
それと同じでカメラを手にすると、鳥の眼をもったような感覚になるのではないか。
散歩といってもあなどれない脳のリハビリテーションだったりするのではないだろうか、と思ったり。

「ゴングまであと30秒」 高橋秀実 草思社 ★★★
川崎市高津区板戸、多摩川の流れを横に工場群と葱畑、新興住宅が交雑する町はずれにある。
一軒のプレハブのボクシングジムでおきる出来事(実話である)は世間の常識とはちがっている。
世間に流布する言説は、どうやらいいかげんなものが多い(なぜかはまた考察するが)。
『「ボディブロウのようにじわじわきてくる」という慣用句があるが、これはウソである。
ボディブロウの痛みは「じわじわ」ではなく一気に鋭角的にやってくる。
「じわじわきく」というのは、がまん強い人が試合などで極度に緊張していて、
痛みに気づくまで時間がかかるような場合である。実際は、がまんできない痛みなのである。
胃袋のあたりにもらうと、何か金属状の塊がつかえたような吐き気がこみあげ、
体を丸めて思いっきり吐きたくなる。
右脇腹にもらうと、暑い火箸で肝臓を焼かれたような激痛となる。
心臓のあたりだと、急に息が止まり、おぼれかけたように空気を求めてのたうち回る。
どれも苦しい。しかし、せつないことに意識は明瞭、足もしっかりしている。
つまり、ここでボクサーは選択をせまられる。ここでがまんするか。いっそ、倒れてしまうか。
それとも、あごを相手に見せ、「ここに打ってマヒさせて」と目でお願いするか……。』
これは経験者でないとなかなかウソが見ぬけない例である。
ボクシングジムに通っているからといって、必ずしもプロをめざしているわけではない。
ボクサーの頂点を夢見ることもなく、ただシャドウワークにあけくれる彼らは疲れたサラリーマンのようだ。
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遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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