ムッシュの読書紀行
人生は旅のようだと言いますが、旅が人生かも知れません。 ぼくは活字中毒気味でもあり、旅はまだまだ続くでしょう。
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退化する代謝
新陳代謝を活発にすることが体形維持に大切なことはよく知られている。
現代人はおおむね食べすぎの傾向にある。
ヒトの歴史のなかでは稀な時代である。
だからおおくの動物も食べられるときには食べて栄養を皮下脂肪に蓄える。
飢餓の時期をこれで乗り越えるのだ。

だが現代は飽食の時代でもある。
喜ぶべきか悲しむべきかは知らない。

それはさておき、人体のもつ機能は使わないと衰えていく。
あるいは退化するといっていい。
代謝もこれとおなじではないだろうか。
からだはできるだけ楽をしよう、エネルギー源を蓄えておこうとする。

しかし若いころは食べて入ってくるものより
成長するなりにつかっているものが多いので蓄積ができない。
だからスリムである。
運動もするので代謝は活発だ。

しかし運動をしなければ体は楽をして代謝はさがる。
代謝がさがれば皮下脂肪を蓄えられる。
ヒトとしてはもう大満足である。

だが人の立場ではけっして喜ばしいことではないというジレンマは残る。

N9366おやき


バードウォッチングで読書
ヒトでもいいけど、やはり鳥のほうが気楽に観察できるかなと思う。鳥を観て、それがなんになるの。
そういう人はすべての行動はなにかのためにするものだ、と考えているのだろうか。すべての問題は
解答があるとも考えるのか。それは知らないが、なんにもならないよと答える。なんにもならないこ
とをやるのとさらに質問してくる。そこで、なんにもならないからしているのかもね、という。すこ
し変な顔をしているが、無視することにしている。価値観、人生観のちがいかな。もしや属する文化
圏がちがうのか。それはさておき、バードウォッチングをしながらカメラで撮影する。コンパクトデ
ジカメだが、望遠60倍のすぐれものである。うまく撮れたときはうれしいし、なんだか精神が高揚
する。これはなんていう名の鳥かと図鑑で調べる。読んでみると、生態なども書いてある。案外と渡
りをする鳥が多いことを知る。はるかシベリアからやってくる白鳥たち。鳥は旅人、旅ガラスなのだ。

N4130キセキレイ

「ヴァラエティ」 奥田英朗 講談社 ★★★★
小説には著者による「あとがき」などというものはない。ところがめずらしいことにこの本には「あ
とがき」がある。なぜあるのかは奥田氏が自ら書いている。これは言い訳であるといいながら、本に
なったいきさつを書いているのである。つまり、本としてまとまらなかった短編を集めたものなのだ。
だからといって、おもしろくないということはない。これはわたしが奥田ファンだからというだけで
はないと思う。といいつつここで小説についてふれることはない。それよりも興味深かったのは、山
田太一氏との対談である。山田氏の小説には独特のものがある。それはなんだろうか、なんといえば
いいのかと考えていた。たとえば、「異人たちとの夏」。事実は小説よりも奇なりなどというが、そ
れを真にうけてはいけない。ノンフィクションとフィクションのちがいを小説のなかにもちこんでも
しかたがないと思うのだ。どっちであろうと胸を打つものがいい。と考えたりするのだ。山田氏は対
談のなかで、フォスターという作家が「何か言いたいやつは、どこか具合が悪いんだ」と書いている。
それが物を書く前提ではないのかと。そうだと思う。しあわせな人はなにも思わない、とおなじなの
だ。奥田氏が大山プロデューサーが「テーマを描くな、ディテールを描け」ということを実践したの
が山田氏だと言っていたがという質問をした。これは、神は細部に宿るあるいは真実は細部に宿ると
いうのに等しいだろう。山田氏はリング・ラードナーという短編の名手は物語の書き出しはテーマを
離れて頭に浮かんだ会話から始めろと言う、それを応用し実践しているだと答える。「筋ともテーマ
とも関係のない、始末に負えない会話が最初にあることで、全体が深まり、ふくらむ」というラード
ナーの話は興味深いという。ものごとはそう理詰めには成り立っていない。成り立つと考えることは
ある意味傲慢なことだ。人はすべてを知ることはできない、と謙虚に生きるのが正しいのではないだ
ろうか。などと対談を読みながら考えたりした。あと、イッセー尾形さんとの対談もおかしくもあり、
なるほどなあと思えるものだったが、これは是非みずから読んでいただきたいなと思うのだ。

「こうすれば病気は治る――心とからだの免疫学」 安保徹 新潮選書 ★★★★
本を知るきっかけというのは千差万別である。本書は、南伸坊氏が養老孟司さんとの対談でしきりに
話題にしてとりあげておられた安保徹氏が書かれたものだ。免疫といえば多田富雄氏の「免疫の意味
論」(青土社、一九九三年)が有名である。もうずいぶんと前に読んで感銘を受けものだ。そのころ
は「免疫」は一般名詞ではなかった。いまでは、あいつは女に免疫がないなどとふつうに言う。こと
ばは時代を反映するのだ。現代は学問の細分化がすすんで、学者もいわゆる専門家になっている。専
門はなんですか、と訊くのは特別な物言いではない。日常会話にも登場する。専門はどんどん分化す
る。しかし世のなかのことは専門家には判別できない。わたしは専門がちがいますから云々、と言い
訳をする。しかし人生の時計は止まることがない。そんなときに有効なのが教養とよばれるものなの
だ。そんなことが腑に落ちるようになってきた。だからといって専門馬鹿と否定するのは早計である。
すべては裏表、もしくは多面的な構造をもつ。免疫だけですべてを説明できるわけではないこともわ
かる。しかし、おもしろいのだ。以上のようなことを考えつつでもないが、興味深く読ませていただ
いた。お勧めしたい本である。南辛坊氏には感謝である。特にそいうことだったのか、ということが
ある。白血球だれでも知っている。しかし白血球には顆粒球とリンパ球の二種類あるというのを知ら
なかった。その役割は分化していて、顆粒球は細菌を貪食するのに優れ、リンパ球は免疫を司る。こ
のこと免疫は関係してくるのだ。
『免疫はとても大切な体の防衛システムではあるが、何でも免疫で治していると誤解している人も多
いのではないだろうか。しかし、白血球の分担のしくみを理解すれば、侵入してくる異物によって、
免疫をつくりやすものと、つくりにくいものがあることの謎も自然にわかってくると思う。細菌類に
は、リンパ球の誘発はほとんど起こらない。
 ニキビを例に考えてみよう。ニキビは、アクネ菌という化膿性の細菌、化膿を起こす最近の侵入に
よって起こるのだが、一度治っても繰り返し感染する。感染してもリンパ球の誘発が起こらず、顆粒
球が対応して、化膿させて治しているのである。つまり何度感染しても、いつまでたっても免疫がで
きることはない。』
それと自律神経の重要性についても書かれている。ストレスと自律神経と白血球、三題噺のようだ。
『私たちの心と体は非常に密接につながっている。これは誰でも知っていることだろう。ひどく心配
なことがあれば、食欲は落ちるし元気もなくなって、朝起きるのも嫌になる。悪い精神状態は身体の
働きを止めてしまうだろう。あるいは逆にけがをしたり、病気になってしまったら、気分も憂鬱にな
るだろう。心と体はこんなに密接な関係にあるのに、では何がこの二つをつなげているのかというと、
これまで誰も答えられなかった。
 私は自律神経がつなげているのだと思う。自律神経が心と体をつなげているのである。
 自律神経は、ありとあらゆる細胞を支配している。先に述べたように白血球までも支配している。
なぜ私がこういえるのかというと、白血球自体が自律神経の支配を受けていることを見つけたからな
のである(一九九七年)。体の中のいろいろな細胞が自律神経支配を受けていることは比較的よく知
られていたし、生理学の教科書にも記されている。医学に携わる者にとっては常識といえるだろう。
しかし、その中で白血球だけは抜けていたのだ。
 なぜかというと、白血球だけがほかの細胞とちょっと様子が違うからだった。白血球はいつも体の
中を動き回っている。まさかこういう細胞まで自律神経の支配下に入っているとは、なかなか考えつ
かなかったのである。普通の細胞が自律神経の支配を受ける場合には、神経の末端からある物質が出
て細胞を刺激するわけだから、神経は細胞のすぐそばまで届いている。ところが白血球は動き回って
いる。常識的な考えでは、白血球が自律神経支配を受けているという答えにはたどり着けないわけで
ある。』
そのほかにいろいろと貴重なご教示がある。消炎鎮痛剤とステロイドのこと。抗生物質のピントがず
れた使い方、ヘリコバクター・ピロリ菌のことなど。紹介しきれないので、興味のある方は自分でお
読みください。そうだったのか、なるほどとなること請け合いである(笑)。


テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

美人嫌いⅣ
でもヒトはちがう、と思いたいんだろうな。
そりゃあそうですよ。

人のいう倫理なんて生物学的な根拠はないからね。
そういわれたらそうですけど。

国会なんかで議員倫理なんてことをいうよな。
国会議員でもいろいろ不倫とかありますから。

そもそも論なんだけど、倫理とかって自己の内なる意識ではないの。
そうですよ。

だったら本人が律するしかないわけだ。
そのとおりです。

それを他者が批判するというのがわからない。
どうしてですか。

その人のもつ倫理観なんてものは、いってみれば個人の歴史の蓄積された結果みたいなものだ。
そういわれれば、そうかな。

良い悪いで判断できるものなのかな。
もっといえば、他人がどうこうせよと指図して変更できるものですか。
でも、まちがっているのなら正さなくては。

自分はつねに正しい、それが議員たちの傲慢さだ。
たしかに謙虚な人はすくないですね。

真理がもしひとつならば、誤りを主張する人たちのほうが多くなる、という寸法だな。

N8988コゲラ


美人嫌いⅢ
しかし所詮この世のなかには、男と女しかいないからなあ。
うまく折り合っていくしかないですよね。

愛とか恋とかっていうけど疑問だな。
どういうところがですか。

なんかヒトだけが他の動物とちがうんだぞの根拠みたいにいうのがさ。
動物も恋するんですかね。

するんじゃないの、犬や猫も。
ちょっとちがうような気がするんですが。

なにがちがうんだよ、逆に純粋じゃないのかな。
ヒトのほうが不純な動機にまみれているとでもいうんですか。

N9253ハートフル・フラワー

ヒト以外はひたすら種の保存のため。
人間には政略結婚などというのもありますね。

ただ種の保存のためには手段を選ばない。
どういうことです。

哺乳類はほとんど一夫多妻か乱婚だからね。
でも鳥はちがうでしょ、おしどり夫婦なんていうし。

たしかに鳥は一夫一妻が多いな。
ですよね。

でも実態はすこしちがうよ。
えっどういうことですか。

相当数が浮気してるってことがわかってるんだぜ。
うそ!

種の保存のためなんだからしかたないじゃん(笑)。


メダカの孵化
今年も生まれました。

ちっちゃいので針子って呼ばれるぐらいだがちゃんと泳ぐし動きは素早い。
生まれた当初は自己内に栄養をもっているからなにも食べなくてもだいじょうぶ。
生後三日目あたりから、粉状のエサをほんのすこしづつ与えます。
加えてグリーンウォーターにしていると、植物プランクトンがエサにもなりますね。

N9299メダカ稚魚

ただこれらのうち何匹がちゃんと成魚になれるのか。
去年生まれはこのとおり、ずいぶんたくさんいます。
去年は全部で百匹ぐらい里子に出しましたが、それでも八十匹ぐらいは残っています。

N9320親メダカ

遠くに行った連中はみんな元気でいるのかなあ、などとときどき考えます。
もうすでに稚魚でも性格のちがいがでてきています。
わたしの影にもまったく動じないもの。
それに比して用心深くすぐに藻などに隠れるもの。
するどく泳ぎ回るのもいれば、のんびりスイスイ泳ぐのもいる。

あたたかいまなざしでお世話させていただきたいと思います。
よろしくお願いします(笑)。





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島を旅するときが楽しいですね。
遠くに眺めるのも好きです。
楽園なんてないんですけどね。

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